想い出になる前に

綺麗な想い出になる前に 抱き寄せたくて言葉探した
でも見つからないよ あんなに愛してたのに

もう明日が来るね 午前4時の陽射し
隙間から入り込む 冷えた春風
今 部屋の隅では 君の荷物たちが
大きな箱の中で 別れ 待ってる

綺麗な想い出になる前に 抱き寄せたくて言葉探した
君のぬくもり 感じたい もう少し
伸ばした僕の手を振り払い 最後のkissさえも拒む君
Ah 逸らした瞳(め)には 僕への愛はなかった

ほら壁にかかった カレンダーの中は
細くて幸せそうな 文字が溢れる
些細なことも君は 書き記してくから
いくつもの記念日が ふたり待ってた

「あの約束をまだ覚えてる?」まっすぐ見つめたその視線に
守れなかった僕はまた うつむいた
切ない想い出に変わってく 引きとめることさえ出来なくて
ただ出ていく君の背中を 見続けるだけ

離れてゆく足音は“サヨナラ”伝えるようで
二度とは戻れない日々に 涙が止まらない

重ねたぬくもりが消えなくて 夢の中で強く抱きしめた
薄い夜明けに目覚めると ひとりきり
綺麗な想い出に変わってく ふり向けばいつでも君がいた
でも見つからないよ 今でも愛してるのに
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