追憶の破片

月のあかり 背にうけて
小さくなる 手を振る姿が
息をひそめてる 闇の中
感じている 孤独の波を

まわる 時のいたずら
離れていても 胸の奥
しのび込んでくる

何故なの 何故なの 教えて 惹かれる訳を
逢うたびに増えていくの 涙の滴
何処なの 何処なの せつない 追憶の破片(かけら)
風がからだを 吹き抜けていく
記憶かき消して 破片が舞うの

深い夜の寂しさで
滲んでいる あしたの扉が
現在(いま)を映し出す 鏡の前
透かしてみる 心の行方

視線 気付かない振りで
隠していても 指先が
熱くなっている

何故なの 何故なの 教えて 惹かれる訳を
逢うたびに増えていくの 涙の滴
還して 還して 小さな追憶の破片

風がからだを 吹き抜けていく
記憶かき消して 破片が舞うの
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