身から出せ錆

空飛ぶ鳥を見ていたんだ 嵌め殺した窓の手前で
触れられない背中にそっと 奇跡の想像もした
放り投げたスプーンにちょっと 青い錆が付着しだして
その中一つ封じ込んだ 夢が文句を言ってる

差し込む褐色の西日も影を伸ばす

たったそれだけで焦るその心は 焦るだけマシだと思いたいだけ
毒が回る前にバラしましょう 素直になれなかったと

ヘッドフォンを繋いだプレイヤ 埃がこびり付いたディスプレイ
盤から伝わるメッセージは 慰めの名言だけ
インテリぶって口火切って 堂々と告げる体験は
コンビニの雑誌の隅っこ 気の利いた記事のパクリ

手持ちの札だけで 事足りていたいのは

何処かに自分と同じ様に生きる 人間もいるだろと思いたいだけ
壁が出来る前に認めましょう 臆病なだけなんだと

ドアノブの前でたじろぐ悪い癖 散々描いた未来は綺麗なのに

たったそれだけで焦るその心は 焦るだけマシだと思いたいだけ
毒が回る前にバラしましょう 素直になれなかったと
何処かに自分と同じ様に生きる 人間もいるだろと思いたいだけ
壁が出来る前に認めましょう
臆病なだけ なだケ なダケ ナダケ 情けないなと
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