寒流

海の暗さが 侘(わ)びしゅうてならぬ
風は冷たく ほほたたく
胸に浮かぶは あの娘(こ)の港
ほれて ほれて
ほれていりゃこそ 思い出す

波が牙(きば)立つ 寒流はるか
行かにゃならない かじ枕
凍りつくよな 星影見れば
なぜか なぜか
なぜか心が 痛くなる

待っていなよと いうては来たが
いつの日にまた 逢える身か
船が揺れれば 思いも揺れる
泣けて 泣けて
泣けてくるよな 海の果て
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