横浜ロンド

雨上がりの街
傘を持て余して
歩き出す
いつもの元町

さよならの
あとの忘れ物に
少しだけ
似てるような 雨上がり

ごめんと言ったけれど
あなたは 何も悪くなかった

好きですと言ったけれど
私は もっと大好きだった

雨上がりの街
傘を持て余して
潮風の
香りの元町

さよならの
あとの忘れ物に
少しだけ
似てるような 雨上がり

ありがとう 言ってくれる
本当は何をしてあげられた?

差しかけてくれる傘も
あなたは一人で濡れていたね

雨上がりの街
傘を持て余して
見上げれば
また泣きそうな空

さよならの
あとの忘れ物は
もう何も
二人には ないのです
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