お吉三味線

無理やりに
弱い女の運命(さだめ)を変えて
憎や下田の 風が吹く
お吉三味線
こころの絃(いと)を こころの絃を
かたく結んだ 鶴松(つるまつ)さんは
たった一人の 好きな人

爪弾(つまび)きの
絃にしみじみ この世の愚痴を
唄う涙の 玉泉寺(ぎょくせんじ)
お吉三味線
新内しぐれ 新内しぐれ
二世を契った 鶴松さんに
今じゃ会わせる 顔もない

伊豆育ち
幼馴染みの 想いが叶い
妻と呼ばれた 日が恋し
お吉三味線
手酌の酒に 手酌の酒に
酔うて詫びたや 鶴松さんに
死んで添いたい あの世でも
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