男のららばい

おもいで肴に くみ交わす
男の背中に 顔がある
十人十色の とまり木で
夢を丸めて 流し込む

ららばい ららばい 胸に刺さる
注ぎ足す氷の 割れる音
ららばい ららばい 心が寒い
今もおまえが 気にかかる
ららばい ららばい 洋酒がしみる
酔う程昔が 近くなる
ららばい ららばい おまえが映る
何故に捨てたと 身をせめる

カモメも飛ばなきゃ 船もない
酒場と云う名の 船着場
しり切れとんぼの しあわせを
洋酒に浮かべて 酔いしれる

ららばい ららばい 変わりないか
今更未練じゃ ないけれど
ららばい ららばい 雨降る夜は
胸がおまえを 恋しがる
ららばい ららばい 洋酒がしみる
酔う程昔が 近くなる
ららばい ららばい おまえが映る
何故に捨てたと 身をせめる
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