螢の飛ぶ故郷

幼ななじみの 一番星が
今日も峠の 上に出た
ホ ホ ほたる来い
こっちの水は あまいぞ
瞼閉じれば 故郷はるか
いまも聞こえる あの童唄

夢もほのぼの 初恋同士
嫁ぐあの娘は 泣いていた
ホ ホ ほたる来い
あっちの水は 辛いぞ
声を限りに 呼んではみたが
風は涙を 散らして吹いた

幼ななじみと 手を取り合って
ほたる狩りした 川の岸
ホ ホ ほたる来い
こっちの水は あまいぞ
濡れて帰って 叱られ乍ら
母に抱かれた 昔が恋し
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