ギター流し

春が来たとて 行ったとて
旅の流しにゃ 知らぬこと
ギター泣かせて 俺も泣く
どうせはかない 恋の歌

好いちゃいけない 好けぬ身は
いっそせつない 胸のうち
閉じた瞼(まぶた)の 裏側に
せめておまえを 抱いて行こ

故郷(くに)を出たときゃ この俺も
夢も希望(のぞみ)も あったもの
街(まち)のあかりが 消えるよに
今じゃやつれた 影ひとつ
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