熟れた果実

夏の陽ざしを受け
いま私 たえているの
赤い花 指でちぎり
この胸は熟れた果実よ
雨傘の中 あの日 あなたの
身体にふれて 涙を知ったの
誰も今 信じたくない

たとえ偽りでも
やさしさが私ほしい
黄昏にたえているの
手さぐりの面影を抱き…
部屋に寝ころび あなたの匂い
恋の思い出 忘れられなくて
束の間の愛をさがすわ
渚でうけた言葉 ぬれた接吻が
恋に生きる女に私をかえた

棄てたはずの 夏の出来事
熱い思い出 忘れられなくて
束の間の愛をさがすわ

渚でうけた言葉 ぬれた接吻が
恋に生きる女に私をかえた

部屋に寝ころび 淋しさにたえ
遠いあなたを さがしたけれども
誰も今 信じたくない
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