人恋しぐれ

幾つになろうと 女の胸は
叶わぬ恋に 旅する舟よ
揺れて流れて 木の葉のように
見えない運命(さだめ)に 明日(あした)を探す
哀しい夢でも 夢でもいいわ
あなた一人が 欲しいだけです 人恋しぐれ

お酒の向こうに 昨日(きのう)を映(うつ)し
まばゆい頃の 想い出ゆする
肌を合わせて 抱かれる度に
いつかは別れが 来る日を思う
あなたと二人で 二人でいても
すがりつきたい 愛が見えない 人恋しぐれ

霙(みぞれ)にふるえて 命の限り
はかない花も 咲こうとするわ
子供みたいに わがまま言えば
も一度むかしに 戻れるかしら
ひとりが淋しい 淋しい夜は
夢であなたに たどり着きます 人恋しぐれ
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