傷だらけの男

霧が流れる 都の波止場
なぜか身にしむ 夜の風
晴れてくれるか 心の悩み
あーあ 男 男命の火は熱い

ぐれちゃならぬと 知りつつぐれて
落ちりゃ地獄の 底もある
影はやくざに やつれておれど
あーあ 夢は 夢は捨てない この俺だ

愛しあの娘は 野ばらの花よ
濡らすまつげに 泣きぼくろ
情け寄せ合う 身の上ならば
あーあ 同じ 同じ心に 月はすむ
×