私を必要としてくれる人がいます

季節の変わり目ですが 変わりはないですか
生まれた街に戻り ひと月が経ちました
もしも近くに 出掛けることなどあれば
どうか気軽に 会いに来てください

思えば長い間 好きなように生きたけど
愛する人たちが今 私を必要としています
心残りは何もないと 言えば嘘になるけれど
私にしか出来ないことが ここにあるのです

優しさだとか 淋しさでは 割り切れないことがある
ほんとは引っ越しの夜 空になったアパートで
しばらく泣きました

月曜日 雨上がりの朝 見上げた空にひとつ
幸せの雲を浮かべて 歩いて行きます

うまく行かないことがあると 人のせいにしてしまう
いつもの悪い癖がまた ときどき顔を出すのです
でも あなたが私を 知ってくれていることが
ただひとつ なによりの 心の支えです

この手のひらは小さくて 荷物をあまり持てません
背中はまだ狭過ぎて 多くを背負えません
でも精一杯の愛で 見つめていたいから
ちっぽけなこの人生を 試してみたいのです

この街で出会う すべてのもの ここから始まる未来
ああ運命に負けぬように 毎日を諦めぬように
遠くで励ましてください

立ち止まらず 振り向かずに 流れて行く川にひとつ
幸せの舟を浮かべて 歩いて行きます

巡る季節はまだ若くて 後戻りする日もある
幸せを計るものが この世にあるとしたなら
涙を乗り越えた笑顔でしょう

暮れなずむ 街を染める 夕焼けた空にひとつ
幸せの星を探して 歩いて行きます

今 私を必要としてくれる人たちと 歩いて行きます
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