飴か夢

いつかの日は沈む
明日はもう目覚めなきゃ
静かに眠れない
言葉が溢れ出した

ドコハココナノ

不満気な様でだるく息を吸い込む
仕方ないふりで 睨(にら)み吐き出す
それが無駄と気づき髪を切った朝に
自由を失って僕は生まれた

どこまでも導いて
砂の城の神様
ただ無知な僕らに
飴を下さい
吐き出すほどに

青い青い空
見下さないでよ
僕は飛べないよ
白い白い羽
なんていらないよ
きっと眩しすぎて
鈍色(にびいろ)に染め上げた
首輪が僕に似合う

ありふれた神様は自分が嫌いで
右へ習えが好き デザートも好き
生まれ来る前から 一応足りてる
そんな楽園をカラスも笑う

首輪をはずした時
立ち尽くす僕は誰?
この無様な犬に
夢を下さい
「神様」ならば

広い広い空
鳥が羽ばたいた
僕も飛びたいよ
高く高く飛び
孤独になりたい
それができるのなら
曖昧にすがりつく
僕はどこまで無力?

青い青い空
見下ろさないでよ
僕は飛べないよ
白い白い羽
なんていらないよ
きっと眩しすぎて
鈍色(にびいろ)に染め上げた
首輪が僕の姿

鳥達が飛んでいく
いつかの僕のもとへと
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