~ゆき美のわらべ歌~ふるさと慕情

叱られて 遠い野辺の小径(こみち)
泣きながら 歩いた
弟と わたしよ…
夕やけにながい 影ふたつ
赤く染められて
ふるさとが ふるさとが 浮かぶあの空

ハンカチに 包むなみだごころ
手渡して 別れた
あのひとが 初恋…
十六の春の 旅だちを
いまも忘れない
ふるさとの ふるさとの 古いあの駅

月みれば ひびく祭りばやし
ひとり住む 東京
かあさんの 呼ぶ声…
おしゃれ着の服は ないけれど
一度かえりたい
ふるさとの ふるさとの あまいあの膝(ひざ)
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