母から母へ

わがままでした なにもかも
聞き分けのない日々でした
そんな私が母になり
今更ながら そう思う

ありがとう かあさん
旅立つふたりを 見送りながら
流したあなたの涙
いつまでも 忘れはしない

元気でいれば それでいい
心配なんかいらないと
母の手紙を 読み返し
優しい心 かみしめる

いつの日も かあさん
あなたの背中が 私の鏡
迷わず歩いて行くわ
すこやかに これから先も

ありがとう かあさん
まぶたを閉じればあなたが浮かぶ
無邪気に過ごした頃が
よみがえる 昨日のように
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