男 幡随院

江戸の喧嘩は この俺が
はばかりながら 引き受けた
義理と人情に 命をはって
野暮なご意見 まっぴらごめん
きった啖呵も しびれます
男幡随院(ばんずいいん) 仁王立ち

持って生まれた この性根
いまさらどうなる 曲がらない
燃やしつくして 世間の為に
浮かれ色香は まっぴらごめん
なまじ未練な 隅田河岸(すみだがし)
男幡随院 にが笑い

登り坂やら 下り坂
知っててまさかの 坂を行く
地獄参りは 承知のうえさ
よせヨ涙は まっぴらごめん
向けた背中の 裏で泣く
男幡随院(ばんずいいん) ひとり旅
×