ブランコからおりて

ブランコの上で足が地面に届かないな。
おもいっきりこいだけど、あの空にも届かないな。

どっちにも行けないことを誰かのせいにして逃げたって、
変わるものなど何もないや。

ここには私が描いた世界が確かにあったのに。
あの空に憧れてしまった。色褪せてしまった。大切な日常。
そして、どこにも行けない私は宙吊りの夢から覚めないまま。

カラフルな色したベンチ、よく見れば古びている。
まるで今の私をそのまま映したみたい。

あっちにはキレイな青の新しいベンチが出来ていた。
憧ればかり追いかけてる。

ここには私のこの手で必死につかんだ今がある
ふと思い出してみたら辛くって、こんなにも愛しかった。ちっぽけなプライド。
そして迷いを飛ばした私は、ブランコからおりて前を向いた。

ここには私が描いた世界が確かにあるはずで…。
ふと思い出してみたら辛くって、こんなにも愛しかった。ちっぽけなプライド。
そして迷いを飛ばした私は、ブランコからおりて前を向いた。

そして、どこにも行けない私は宙吊りの夢から目覚めるのさ。
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