見えない月

あなたの連絡
気付けば待ってる
自分にあきれる日々
あとどのくらい続くのだろう

溢れる人並み
大きな交差点
突然吹いた風で
顔にかかる髪を戻した

信号待ち 向かい側
見えたのは
会いたかったあなたと
つながれた手と
もう一人

思わず隠れて
私の体は動けない
急に速くなって
痛くなった胸の奥を
押さえるしかない

見上げた空には
月もない星もない
雲がすべて覆って
向こうからは
私が見えない

すれ違った人たちは
誰一人覚えていないのに
なぜあなただけは
わかったの

何度も何度も
忘れようとしてきたのに
ずっと会いたかった
あなたが笑いかけるのは
もう私じゃない

どこかで期待してた
私に教えてくれたんだ
もう忘れていくね

ねぇ苦しいよ
忘れ方がわからない

あなたを想うと
私の体は動けない
急に速くなって
痛くなった胸の奥を
押さえるしかない

忘れようとしてきたのに
ずっと会いたかった
あなたが笑いかけるのは
もう私じゃない

見上げた空には
月もない 星もない
雲がすべて覆って
向こうからは
私が見えない
×