遠くへ

電車は大きな橋を越えて
景色は少しずつ
落ち着いた町を映し出す

靴を脱ぎ捨てて外を見てる
向かい側の小さな子が
うらやましくなった

逃げるように
忘れるように
この電車に
乗ったのかもしれない

私の悩みなんて
ちっぽけだって
思いたくてね
どこまでも続く空を
私は探しに行くんだ

昨日握りしめた電話は
心配させたくないから
早く切りたくなった

窮屈なトンネルにも
やがて出口が
あるのはわかってる

私の暗闇にも
出口はある
思いたいんだ
トンネルを抜けるたびに
眩しい光を見つめた

水の音 風の音
揺れる木々
木漏れ日射す道抜けて
見つけた 突き抜ける空

私の悩みなんて
ちっぽけだって
思いたくてね
どこまでも続く空を
私は探しに来たんだ

思い切り泣いたって
すぐ明日が
変わるわけじゃない
それでもこの毎日を
私は歩いて行くんだ
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