ミルフィーユ

1cm 2cm
心の距離を計る
ものさしがあればね
こんなにもそばにいるのに

プールの帰りに
濡れた髪が乾くまで
すれ違う指と
合わせ鏡の街

忘れないで ぼくが
宙吊りになる
青空の深い青
君と生きた短い夏を

真実を覗ける
潜望鏡が欲しい
波を打つ感情
引き潮か満ち潮なのか

何気ない吐息
ぼくに投げた句読点
背の高いビルの
影が二人を縫う

忘れないで 君が
フォークで刺した
幸せと不幸せ
重なり合う短い夏を

無防備なくらい
はしゃぐ君の裏側に
時折ちらつく
孤独に惹かれてた

忘れないで ぼくが
宙吊りになる
青空の深い青
君と生きた短い夏を

忘れないで 君が
フォークで刺した
幸せと不幸せ
重なり合う短い夏を