7月17日にリリースされた5thアルバム『The LIFE』が好調な楠田亜衣奈。9月29日（日）、東京TSUTAYA O-WEST で『楠田亜衣奈4th LIVE TOUR－The LIFE－』が開催。Yesterday公演とTomorrow公演と題した1日2回公演が行われた。
1回目のYesterday公演は午後14時30分開演にもかかわらず、会場前には開場を待ちきれないファンがいっぱい。ライブはオールスタンディング。少しでもステージに近づきたいとの想いがそうさせるのだろう。会場内は身動きができないほどの超満員となった。
時計の鐘のSEが流れると、4人編成のバンドメンバーがステージに。ギターのアルペジオが重なり、リズムが刻まれるなか、Tシャツにデニムのロングスカートというカジュアルファッションの楠田が登場。
オープニングはやさしいメロディーが心地よい『My yesterdays』。2曲目は元気なポップチューン『きっとずっと』。清涼感いっぱいのキュートな歌声が響き渡った。次の『わたしの中の、わたしとキミ』は、ほっこりするバラード。ていねいに歌詞の世界観を伝えようとする姿勢が素晴らしい。
3曲歌い終わるとMCコーナーへ。
「みなさんこんにちは!! スタンドのライブハウスですが、最後までしっとりいきます」
『Everlasting my story』はそんなメッセージとは少し異なる、ビートが効いたテンポがいいナンバー。そして『Nameless mind』のイントロが流れると場内から歓声が。ファンのペンライトを振る動きが早くなり、ギターソロでは「オイ、オイ!!」の大合唱。楠田もノリノリで絶好調。
MCではセットリストを組む難しさについて、自分に問いかけるように語った。いろいろ悩んだ末に組んだセットリストであっても、少し時間が経過すると「何でああなったのか!?」と考え直すこともあるという。
「Yesterday公演はジェットコースターのような不安定なセットリストになっています」
楠田が言う不安定とは、落ち着いたバラードがあれば、みんなで歌えるノリのいいロック調の曲もある、バラエティー豊かな内容であることを指しているのでは!?
『spring heart』『星空のリバーブ』と語りかけるような曲が続き、ファンたちは静かに耳を傾けていた。『やさしいヒカリ』も曲名の通り、やさしい気持ちにさせてくれる明るいポップス。楠田の真骨頂といえよう。
しっとりしたナンバーの後は、『ただいまを歌おう』でロックンロール。ドラムのビートが熱いグルーブを生み出し、楠田はステージ上をかけ回る。ファンたちにマイクを向けると、コール&レスポンス。「せーの!!」の掛け声と共に、大きくジャンプ。そんなエネルギッシュな楠田もまた魅力的である。
やがてライブは佳境に突入。『君へ。』でせつなさを表現し、『デートしよう！』では全力シャウト。ピョンピョン飛び跳ねながら歌う楠田はとっても楽しそう。歌い終わりには『大成功』のプラカードを上げるお茶目な一面も披露した。
キャッチーな『アイ・アム』でもファンとのコミュニケーションはバッチリ。手拍子に合わせて「私らしく」と大合唱。楠田からは笑顔がこぼれっ放しだった。
テンションはさらにアップ。スピード感溢れる『カレンダーのコイビト』の途中、台に登って、会場を見回しながら熱唱。最後の曲、『Infinite Memories』もはつらつに歌い上げた。
アンコールを受けて、黒いTシャツに着替えた楠田と4人のメンバーが再びステージに。
『トラベルガール！』が始まると、使い捨てカメラでバンドのメンバーやファンを撮りまくり。フィルムがなくなっているのも気づかず、夢中になってシャッターを押していたと後で語り、会場の笑いを誘った。
アンコール2曲目は『you & ai』、そしてアルバムのタイトル曲である『The LIFE』へ。ラストスパートとばかりに、盛り上がりは最高潮に。熱いアンコールが終了して、楠田は完全燃焼。ファンと一体となった熱いパフォーマンスを繰り広げた。
[商品情報]
5thアルバム「The LIFE」
好評発売中
写真：江隈 麗志
取材：シン上田
