声優・アーティスト水瀬いのり、愛が溢れる空間で最長ツアーの大団円を迎える! 『Inori Minase LIVE TOUR 2024 heart bookmark』レポート 2024/11/21
声優・アーティスト水瀬いのり、愛が溢れる空間で最長ツアーの大団円を迎える! 『Inori Minase LIVE TOUR 2024 heart bookmark』レポート
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声優・アーティスト水瀬いのりが、1st Half Album『heart bookmark』を引っ提げての全国ツアー『Inori Minase LIVE TOUR 2024 heart bookmark』を、11月2、3日の千葉LaLa arena TOKYO-BAY、2Daysを以て無事完走した。
単独では初進出となる広島、北海道含む過去最大規模の6都市7公演から、2日間で約19000人の動員となった千葉公演、Day2ファイナルの模様をレポートする。

湾岸一帯は朝から晴れ渡り、最寄り駅から町民(水瀬いのりのファンの通称)たちがLaLa arena TOKYO-BAYまで列をなす、ナビ不要の人出。物販では完売のグッズが続出の大盛況となった。

開場となり、入り口では水瀬いのり自身の熱い希望で導入された、手首にはめる遠隔操作の「シンクロライト」を貸与される。関係各所と、町民有志からのイラストやデコレーションで彩られた沢山のフラワースタンドに出迎えられ、7月に開業したばかりの真新しいアリーナへ。インストゥルメンタルの穏やかなBGMが流れるステージには『heart bookmark』の制作で訪れたパリの街並みをイメージした豪華なセットが建っている。2階建てのお洒落な建物が2棟並び、路地から階段がステージへ繋がっている。建物の前には花壇やベンチが据えられ、随所にバンドの機材がスタンバイ。上方には左右に大型のモニターが配されている。

暗転し、モニターにOPムービーが映し出され、水瀬いのりが9年間のアーティスト活動の軌跡を散りばめた書架から本を取り、ページを括る。栞を挟んだ表紙には『heart bookmark』のタイトルが冠されており、新たな1ページを括ると、「いのりバンド」による『We Are The Music』の前奏が鳴り響いて開演。階段上に渋めのトリコロールカラーをイメージした衣装の水瀬いのりが登場すると「シンクロライト」が白く点灯、町民の手にした水色のライトと鮮やかなグラデ―ションでアリーナを彩る。
「ツアーファイナル、楽しんでいきましょう」
と語りかけて歓声を浴びると、
「こんにちは きづくかな きみの横ずっと歩いているんだ」
と、開幕に相応しいフレーズでスタート。
「Yes, We are the music ねえ We are the music」のフレーズで手を左右に振り合わせるミラー、「さあ いま自由に パレードだって バラードだって構わない 歌い踊ろう」と語りかけ、早くも場内一体となる。

「みんな、ありがとう」
の声で始まった『Sweet Melody』では「こんなに広い世界の中で 出逢えたこの奇跡を みんなにとって 掛け替えのないものにしたいよ」とメッセージを籠め、ステージを左右に移動して隅々まで手を振り
「ありがとう」
と何度も語りかける。ステージ中央へ戻った水瀬いのりは
「9月からスタートしたツアーも、11月になり、遂にファイナルとなってしまいました」
と語りかけ、町民からの嘆きの言葉に
「ありがとうございます」
と謝意を示す。
「みなさんと一緒に歩んできたこの『heart bookmark』ツアーもファイナルとなってしまうということで、寂しさももちろんあるんですが…どれをとっても忘れられない瞬間をbookmarkしてきたので、その集大成として、みなさんからの愛を受け取って、私からも貰った愛をお返しできるように届けていくので、楽しんでいただけると嬉しいです」
と語り、拍手を浴びる。パリの街並みを再現した美術スタッフへの感謝を述べ、細部のこだわり、散りばめられたメッセージを説明。ワインレッドの大きなリボンと結び目、ベルトが目を引く、これまでになかったクラシカルでキュートな衣装を製作したスタッフにも謝意を示し、「可愛い」の歓声に応え
「メッチャ可愛いので、回りますね」
とスカートを翻し回転。
「ここでみなさんの声を聞きたいな、と思うので、コール&レスポンスをしてみたいと思います」
と語りかけ、
「7日目千葉、スタート!」
とハートを撃ち抜くポーズと掛け声で『Ring of Smile』へ。ゆったりとした曲調の2ndシングルカップリング曲を、暖色の灯りに包まれながら「目を見つめて 想いを伝えば 言葉より確かな 絆が生まれる」と手を振り、町民と視線を交わす。『heart bookmark』収録『ほしとね、』は、丸いテーブルに腰掛け、「OK 気ままに Music」「星伝い ふわりと君へ 光り、届けと願う」「弱音は歌に隠すわ そんな私を見ていて」とパリの街並みの想い出を届ける。ストリングスの音色が街並みに響いて『ソライロ』へ。ベンチに座った水瀬いのりは「しあわせな 夢を見た 目醒めてしまった 寂しさ 大切な ものばかり 削られながら オトナびて」と切ない心情を響かせると、暖色に包まれて町を後にする。






キラキラしたパーカッションの音色(本人の演奏を事前録音したもの)を導入に、軽快にアレンジされた『Catch the Rainbow!』の伴奏に乗って、「いのりバンド」メンバー紹介へ。ドラム・藤原佑介(黄)、パーカッション・若森さちこ(橙)、バンマス&ベース・島本道太郎(赤)、キーボード・小畑貴裕(緑)、ギター・植田浩二(桃)、バイオリン・須磨和声(黄緑)、ギター・沢頭たかし(青)と、水瀬いのりによるナレーションに加え、シンクロライトがメンバーのイメージカラーに発光する演出に、町民もライトの色を変えて歓声を送る。

ラテン語で“イチゴ”を意味する『フラーグム』では、2階バルコニーからイチゴをイメージしたドットの赤い衣装に着替えた水瀬いのりが登場。自身のラジオ番組「水瀬いのり MELODY FLAG」でファンから届いたリクエストに応えるべく「いのりビーム」を全方位へまんべんなく発射すると、町民は歓喜。会場の反応に笑顔の水瀬いのりは「"それでもいい あなたがいい" と言ってくれたから」「このメロディーが君の元へ届くように 繰り返す」と歌い継ぐ。さらにキュートさを重ねる『Kitty Cat Adventure』では、水色とピンク色に染まった場内へ「Kitty Cat 甘いミルクの代わり ときどきは構って欲しいけど 気まぐれで眠そうな君も 一緒だね 猫みたいなの」と、はにかみながら猫のポーズを魅せて悩殺、大歓声を浴びる。




ここでバンドメンバーとツアーの想い出に花を咲かせた水瀬いのりは町民とコール&レスポンスで盛り上がる。
「女の子?」
に大勢の女子町民から歓声があがり、
「同性から好かれるって憧れるじゃないですか。今や全方向に女の子がいる」
と1stライブからの大幅な女性ファン増加に顔をほころばせた水瀬いのりは
「女の子達が逃げない様に、男の子、優しい環境を護っていこうね」
と語りかけ、賛同の声があがる。




続いて『グラデーション』でステージが赤から紫へのグラデーションで照らされ「ひとり ひとり 生活と退屈を抱えながら ぼやけた街にとける」「朝へと向かうグラデーション 「いつか」の先のディスティネーション 永遠なんてないけど 歩きつづけなきゃ」と、痛切な想いと、励ましの声を届ける。暖色から水色へ移り変わるスポットライトに照らされた『夏夢』では「まるでほら 思い出は蜃気楼のように いまはもう あるはずのない未来を映すよ どこか切なくて なぜか愛しくて つい手をのばしてしまう」と郷愁を呼び起こす歌詞を伏し目がちに熱唱すると、街並みへ消える。

VTRコーナーではパリでのオフショット映像とツアー開始前のインタビューを組み合わせたムービーががモニターに映し出される。
「私が付けた『heart bookmark』~心の栞というタイトルの元、これからも私たちの旅は続いていくんだ! っていう、暖かく、未来が楽しみになるような空間を築けたら良いなと思ってツアーを頑張って、今、皆さんに歌を届けている私だと思うんですけど(笑)『heart bookmark』ツアーは今年のこのツアーでしか見せられない空間だと思うので、引き続き皆さんには楽しんで頂きつつ、この空間がお気に入りになる、bookmarkして、また戻って来たいなって帰りに思ってもらえる様に、一生懸命歌ってくださいね、水瀬いのりさーん(笑)皆さんにもパリの空気感届きましたか?私、単独で海外ライブしたことないんですよね~ということで皆さん、その時は是非、来てくれますよね?(賛同の大歓声)パスポート取っておいてくださいね(笑)ということで、INORI in Parisでした」

と、過去からのメッセージに続いて、衣装チェンジした水瀬いのりが登場。「エモーショナルなカッコ良さ」がコンセプトの、ショートパンツとメタリックなジレに身を包み、クールでニヒルな表情で『スクラップアート』へ。「どうしてここにいるの」という不穏な問いかけで始まる昨年のツアー表題曲に合わせ、シンクロライトが色とりどりに点灯。趣を変えた精悍な表情で「君がどんなに錆び付いて 未来を歪めようとも 正しさの逃げ場所を世界が奪うなら 手を離さないよ」と力強く響かせる。同じくダークな曲調の『アイオライト』で「弱い自分 嫌った記憶 あれもこれも「僕」だった」「「この夜越えて」何度も願って 出逢った僕らで」と天空を指差す。




「ここはカッコつけゾーンなので、格好良く見えたら良いな、と思って頑張って歌っておりました」
と、微笑を浮かべると、再び転回して衣装をひるがえし、細部のこだわりを解説。パリでの思い出を語り
「なんとパリでお友達も出来まして、脱・コミュ症、お先です(笑)ずっとね、友達を作ることが苦手だったんですが、気付けば、もう友達だらけですよ、私。色々な日々の中で、出逢ってくれる人、支えてくれる人に助けられながら、今日という日を迎えています。
かしこまってしまう時もあるけれど、ありのままでいること、気を遣わないでいられる時間こそ、本物の愛というか。
お互い全部さらけ出せる。自分らしくいられて、応えられるっていう空間が、この『チームいのり』、そして町民の皆さんと築けているなっていうのが感じられて…昨日観に来てくれて『町民といのりちゃんの空気感が、凄まじく感動した!1つのエンターテインメントになっていました』っていう感想をくれた友達もいて。皆さんも私にとっては誇りなので、自分の頭を良い子良い子しましょうか。せーの、良い子良い子…やらない方が良かったのかな(笑)ちょっと怖かった(場内笑)心の中で良いのか…くれぐれも京葉線の中とかでやらない様に(場内爆笑)『何のグッズなんだろ?INORI MINASE!?』(場内笑)でも本当に、皆さんに感謝の気持ちでいっぱいで、改めて出逢ってくれてありがとう、という気持ちで、このツアーも最終日までやってこれました。思い出、とか、あの日…とか、思い浮かべながら聴いて頂きたい1曲となっているので、そんな気持ちで受け取ってくださると嬉しいです」
と、『八月のスーベニア』へ。シンクロライトが白から黄色へと変光する場内へ「あの夏が過ぎ去って 今はもうどれぐらいだろう」「イマが永遠(とわ)になるように ワンシーンを切り取った これから長い長い夏に君を 置いていくんだ」と透き通る様なハイトーンを響かせる。ラジオコーナーのテーマ曲でもある『三月と群青』ではステージを左右へ移り手を振りながら「叶わないままでいい 変わらないままでいい 僕らきっとさ すれ違ってまた 大人になっていく」と鮮烈なフレーズをせつなげに熱唱。せつない前奏から力強く転調を繰り返す『Starry Wish』では水色と蒼に染まった場内へ「巡り巡る時間(とき)の中で 芽生えた願い 紡いでく 悲しみの記憶は 勇気の種になる」「かけがえない 僕らの時間 美しく輝け 繋いだ手の中で」と歌い継ぐ。




後奏から、いのりバンドがインストゥルメンタルで軽快なセッションを響かせ、町民はそれぞれのメンバーカラーへライトを変えてクラップで盛り上がる。その間に衣装チェンジした水瀬いのりがセットの扉から登場。淡いピンクから紫へのコントラストが艶やかなドレスに、エクステのポニーテールを揺らし『燈籠光柱』へ。シンクロライトと町民のライトが黄色く瞬き、「星空を見上げるたびに 私たちは思い出すでしょう」「注ぐ火花で 思うように進めなくても 逸れないさ これまでの道が謳う 長く長い距離を」「私たちは愛していた 愛している 愛していく 繋いできた願いを」と軽快に囃す。楽しそうに回転する水瀬いのりに町民は「La La La」の合唱で一体に。『My Graffiti』では「真っ白なキャンバス(あした)に 素直にあるがままに 描けMy Graffiti」の歌詞に合わせてシンクロライトが青から色とりどりに煌めく。白いスポットライトに照らされての4thアルバム表題曲『glow』では、眼を瞑って「よくあることだよねって 軽くそれでやめにして そんなつもりじゃないのに また苦しくなっていた」と情感を籠めて歌い出し。4の2(4階席上段)の奥まで手を振りながら、時折感極まった様に切ない表情を見せ、「どこかに隠れてる 光があるのなら 照らしてゆける 揺れる光あつめて 探して迷って信じて求めて 未来に筋書きなんて何もいらない」と歌い上げ、全町民を抱きしめる様にハグ。

「ありがとうございます。髪の毛も急に伸びまして」
とハニカミながら回転。『燈籠光柱』の合唱に感謝を述べ
「ライブで歌っていくと、曲が色々な姿になっていき、私も素敵な歌詞に負けない様に、その曲に見合う様に、素敵な歌を歌えるようにと、一緒にここまで歩んできました。次に聴いて頂く曲が最後となってしまうんですが…」
と語りかけると、町民から悲嘆の声があがる。時間に限りがあることへ心底申し訳なさそうな表情をみせた水瀬いのりは
「来年が来たる10周年ということなんですが(場内からおめでとうの歓声)10年続けられると思っていなかったし…先のことなんて想像出来るタイプではないので。
自分の夢は全て叶っているので、目標とか夢も無いんですよ私(照笑)ここにいる事がもう、私の夢だから、日々叶ってて。好きなお仕事して、日々叶ってて。何を欲したら良いんだ?っていう贅沢な日々を過ごしていて…でも皆と一緒に、今が未来になっていく…っていうのは凄く素敵だなと思っていて。
皆と一緒に、新しいを体験したり、懐かしいを体験したり、こんなことあったねっていう思い出を振り返ったりとか。それがbookmarkになっていくっていう9周年にツアーを行えるということで、私の心の中にある色々な気持ち、普段だったら中々言葉に出来ない、モノローグの様な気持ち、伝えられていない想いをセットリストで伝えたいなと思い、ここまでお届けしてきました。最後に聴いて頂く楽曲は、そのままツアータイトルになっている楽曲ですが、本当に、私の今までがなければ歌えなかった1曲、今年Half Albumという新しい試みに挑戦したからこそ見えた景色、このツアーを行えたからこそ、感じる想いを乗せて、最後の曲を歌わせて頂くので…みなさんもそれぞれ心の本に栞を挟んで、今日の日をbookmarkして、また笑顔で再会出来る日を願って、この曲を歌いたいと思います。今日は本当にキラキラ輝く時間をありがとうございました。最後はみんなで特大のbookmarkしちゃいましょう! 」
と、『heart bookmark』へ。

シンクロライトが点灯、「いつだって We are all right!」と歌いだした水瀬いのりはステージを左右へ横断。「誰も味方がいない日も 味方になれるそんな歌を歌って」「未来のわたしは今日のわたしと歩いてる」と軽やかに歌い継ぎ、自撮り棒で記念撮影をしながら「We are all right!」で町民、バンド、スタッフも、場内全員で大合唱。
「せーの」
でジャンプをし
「ありがとう」
の絶叫で締めくくる。




場内が拍手と歓声で満ちる中暗転すると、大「いのりん」コールが真新しいアリーナに染み込む。セットのガラスの灯りが灯り、バンドメンバーがスタンバイ。シンクロライトも白く点灯し
「アンコールありがとうございます」
の声と共に、お馴染みのマスコット「くらり」が大きく描かれたフレンチ仕様のフロートに乗り、ライブTシャツに着替えた水瀬いのりが再登場。『Step Up! 』で「One Two Three Four」の大合唱。頬に大きなハートを貼り、今回のツアー恒例のご当地グッズとして腰に「チーバくん」を揺らした水瀬いのりは身を乗り出して両手を振り、スタンドすれすれに外周を進む。「いのりん」の声援を受けながら1stシングルのカップリング曲『笑顔が似合う日』で「ひと粒だけ 涙を流したあと その先にみえるのは 青く あの自由な空」と歌声を響かせた水瀬いのりはステージへ帰還。




アンコールへの感謝を伝え、『いのりまち町民集会』開催と、本公演の配信を告知、10周年への期待を煽ると
「名残惜しい気持ちもありますが、私たちはまたいつでも、この旗の下、待ち合わせ出来ますよね?という気持ちで、最後の曲、歌いたいと思います。私たちはもう『チームいのり』ですので、でっかい旗を、LaLa arenaに刺して帰りたいと思いますよ」
と大きな賛同を受け『MELODY FLAG』へ。マラカスを手にした水瀬いのりはセットを駆け巡って「どこまでも続く 僕たちの未来は 果てしなく 時には怖くなるけど 今よりも遠くへ 声を響かせ この広い空自由に 旗をかかげて 明日へ」「最後はひとつになる 道の途中 約束の時間 ここで待ち合わせ 探しに行こうよ きっと叶うから」と熱唱。「La La La」の合唱から、7公演目を記念して7回ジャンプ、銀テープが発射されて舞い散る中
「ありがとうございました」
と手を振って締めくくる。

再び暗転したアリーナ内へ町民から「いのりん」「もう1回」の大合唱。それに応えて
「もう1回」
を返しながら水瀬いのりが登場。
「改めて、初日から、このファイナルまで走りきった私たち、この場所にいる皆、未来で配信なんかを観てくれるみなさんにも! 素敵な歌と皆さんの想いが、bookmarkされたことでしょう、本当に皆さん、ありがとうございました。
この場所に来てくれて、私と出会ってくれて、私達の音楽を好きになってくれて、本当にありがとうございます(場内からもありがとうの声)自信がないことの方が多くて、そんな自分がステージに立って良いのか、みたいな気持ちになったりして、ズーン…ってなる時もあるんですけれど…でも自分らしく、自分のままで良いんだって思えたり、言っていただくことも多かったりして。いつの日か、こんな自分らしさが、アイデンティティーだったり、象徴になったら良いなって思いながら続けて来て、本当に良かったな、と思う光景です。
今回、一緒に付いてきてくれて、同じ時間を過ごしてくれた皆さんにも沢山の感謝を籠めて、このWアンコールに想いを乗せて、歌を届けたいと思います。とは言えね、しんみりとしたラストていうのは、やっぱり…来たる10周年ということで、私のライブの始まり、1stライブのタイトルになったこの曲で皆さんと、次の未来へ出発しましょう!」
と、ライブタオルを手に『Ready Steady Go!』へ。
「みんな回すよー」
と扇動、場内一体でタオルを回し「Wow Wow Wow」のコール。ステージを駆け巡る水瀬いのりと町民は「行くよ! Fly」「High」「きっと飛べるよ」「Ready Steady Go!」と耳をつんざくばかりのコール&レスポンス。「夢は かなった瞬間 始まるんじゃない そこにたどり着くことを 決めた日に 始まっていると わたしは思うの」とタオルを掲げてミラーで一体となり、
「投げちゃいますよ、せーの」
で無数のタオルが中空に舞い、
「ありがとうございました」
で締めくくる。



もう1人の、いのりバンドメンバー、マニピュレーターの荒島弘樹が舞台袖からタオルを回して登場、町民もイメージカラーの紫のライトを光らせタオルを回して感謝を示す。メンバーと水瀬いのりと9人で手を繋ぎ、マイクオフで
「ありがとうございました」
と謝意を示す。最上段4の2の隅々まで視線を贈り、手を振った水瀬いのりは何度も
「ありがとう」
の言葉を口にし、
「今日の公演を以て『heart bookmark』ツアーは終了です。この先も、皆さんに逢える機会が待ているので、今日の思い出を大切にbookmarkして、未来で、皆さんと一緒に、新しい思い出をbookmark出来る日々を楽しみにしているので、逢いに来てくれたら嬉しいな、と思います。私が私でいることが、凄く幸せになるツアーでした。改めて、明日からも私らしく、皆さんに色々なものをお届けしていくので、是非受け取ってくださいね。ありがとうございました」
と心情を吐露すると、名残惜しそうに
「またねー」
と手を振り
「水瀬いのりでした、ありがとうございました」
と、長く楽しいツアーを締めくくった。

これまで声優・アーティストとしての水瀬いのりは、常に全力全開で、緊張感がみなぎるパフォーマンスで、水瀬いのりを表現してきたように思う。今回のツアーでは、自分らしくあることを大切に、硬軟織り交ぜることで、より強く、水瀬いのりのアーティスト性が伝わって来た。
そしてその舞台であるいのりまちは、町民は勿論、バンドメンバー、スタッフに至るまで、1人も取りこぼさない、愛が溢れる空間であることも再認識出来た。
声優・アーティスト水瀬いのりが、10周年を迎えてどんな空間へ連れて行ってくれるのか、期待が膨らむ湾岸の夜となった。


ライター:こもとめいこ♂


『Inori Minase LIVE TOUR 2024 heart bookmark/ツアーファイナル』セットリスト

01.We Are The Music
02.Sweet Melody
03.Ring of Smile
04.ほしとね、
05.ソライロ
いのりバンド紹介.Catch the Rainbow!
06.フラーグム
07.Kitty Cat Adventure
08.グラデーション
09.夏夢
10.スクラップアート
11.アイオライト
12.八月のスーベニア
13.三月と群青
14.Starry Wish
15.燈籠光柱
16.My Graffiti
17.glow
18.heart bookmark

EN1.Step Up!
EN2.笑顔が似合う日
EN3.MELODY FLAG
WEN.Ready Steady Go!

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■公式サイト「inori minase OFFICIAL WEB SITE」
https://www.inoriminase.com/
■公式YouTube Channel「Inori Minase YouTube Official Channel」
https://www.youtube.com/@inori_minase/featured
■「Inori Minase LIVE TOUR 2024 heart bookmark」特設ページ
https://www.inoriminase.com/special/2024/hb/


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