初めて尽くしのツアーファイナルは大団円! 『LAWSON presents halca first tour 2023 “nolca solca culca”』 レポート 2023/05/19
初めて尽くしのツアーファイナルは大団円! 『LAWSON presents halca first tour 2023 “nolca solca culca”』 レポート
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5月6日(土)、シンガーhalcaが渋谷Spotify O-WESTにて『LAWSON presents halca first tour 2023 “nolca solca culca”』を行った。
2ndアルバム『nolca solca』を引っ提げ東名阪を巡った今回のツアーは、halcaにとってコロナ禍での中止を受けての3年越しのリベンジ。初のツアー、自身初となるフルバンド編成、初めて尽くしで駆け抜けたhalca、ツアーファイナルの模様をレポートする。

当日、入場待機列にはライブグッズを身に着けたファンが目立ち、シンガー・halcaが支持されていることが解る。
開演前、ヘッドにライブロゴの入ったドラムセットやキーボードが据えられたシンプルな構成のステージにバンドメンバーが登場し位置に付く。暗転した客席に白系のライトが灯り、赤と黒の可愛い中にもかっこよく「攻めた」衣装に身を包んだhalcaが登場。マスク越しに解禁された大歓声に腕を振り回して応え、TVアニメ『邪神ちゃんドロップキック‘』OP『時としてバイオレンス』を熱唱、3年分の想いに着火して早くも場内はヒートアップ。『FIRST DROP』を情熱的に聴かせると、
「初めてのツアーへようこそ!」
と、ライブができる喜びを爆発させる。セットリストへ込めた想いを語ったhalcaは
「みんなの声を聴かせて」
と『LOVEして』で客席とコール&レスポンス。続く『Fuzzy Rain』ではムーディーで切なげな表情を見せ、高BPMの『あれこれドラスティック』では一転して身体を回転させ、腕を振り回しステージを駆けるとバンドメンバー紹介へ。
ベース・浅倉高昭、ドラム・早川誠一郎、キーボード・白井アキト、ギター・川口圭太と軽妙なトークを繰り広げつつ、
「私が心配性だから」
と、リハーサルでの演奏に感謝を示し、バンド名「nolca solca yalca band」を発表。そして3年前のツアー中止について改めてお詫びしつつ、
「あの時の選択があったからみんなと元気に逢えてるな…って思ったら、正解だったなと思います」
と心情を吐露、賛同の拍手を浴びる。そして1stフルアルバム『Assortrip』を振り返り、バンド編成となった今
「違った気持ちで唄っていける」
という想いで選んだリード曲『one another』と『weather through』を切ない曲調に力強さを込めて歌い上げる。そして自らが作詞を担当した2曲に込めた
「皆様の日頃の気持ちに溶け込む様な内容に出来たら」
という想いを振り返り、初めてのツアーで言っておかなければいけないワードとして
「ただいま東京」
で絶叫。
「ツアーファイナルっていうのも人生初めて」
と語って場内から笑いと喝采を浴びると、
「みんなに励ましてもらいながらやってきました」
と謝意を伝え、拍手を浴びる。そしてツアーで出逢ったグルメを紹介しつつ客席から「なんで」コールを引き出すと、『なんで?なんで?なんで?』でリズミカルにリフレインを披露。続く『告白バンジージャンプ』ではステージ左右のお立ち台で客席と最接近、拳を振るってクラップを扇動し大きなジャンプで締める。
「日替わり曲も初めてなのよ」
と、喜びの表情で歓声を浴びつつ、
「次に歌う曲が最後の心の安らぎポイントだと思いますので」
と、水分補給を薦めて笑いを誘うと、スポットライトに照らされながら、『かぐや様は告らせたい』の切ないラブソング『ロマンティックマニフェスト』、『センチメンタルクライシス』をしっとり響かせる。

ここで特別ゲスト、the peggiesの北澤ゆうほを呼び込む。水分補給のやり取りで客席を盛り上げると、北澤ゆうほが作詞作曲を担当した『BUZZER BEATER』をセッション。さらにhalcaと北澤ゆうほが出逢うキッカケとなった『君のせい』をカバーし2人で熱唱、初のゲストコーナーを終える。








興奮冷めやらぬhalcaは
「いくぞーっ」
と絶叫して『A・WA・WA・WA』でハイテンションに腕を振り回すと、『もういいや。』ではバンドメンバーがお立ち台に立ってパフォーマンス。halcaもスピーカーに脚を乗せ、頭を振り絶唱を見せる。そして
「楽しい」
と笑顔を見せたhalcaは、halcaチームの始まりのミニアルバム『white disc』を振り返り、スタッフへ感謝を伝えつつ、
「バンドアレンジで聴きたいと思ってくれていると嬉しい」
と前置きして収録曲『曖昧グラデーション』を披露。照明が明滅し、場内は興奮のるつぼと化す。
畳みかける様なハイテンションで『キミがいたしるし』、ステージを左右に移動して激しく身体を動かしながの『誰彼スクランブル』と続けて絶唱、
「ありがとうございました」
と御礼を述べて初ツアーを締めくくった。















暗転した場内に響く大きな拍手が手拍子に変わると「アンコール」の声が自然発生。その熱い想いに応えてバンドメンバーが位置に付くと、「halca」コールの大合唱の中、アレンジしたライブTシャツに着替えたhalcaが再登場。
爽やかなポップナンバー『キミの隣』で、客席と向かい合わせに手を振る「ワイパー」で一体になる。アンコールへの謝意を示しつつ、
「東京でもやっとアンコールの声が聞けました」
と、コロナ禍を乗り越えた感慨と共に喜びを表す。そしてメンバーのライブTシャツを弄りつつ、ライブグッズのキャップが枝豆のイメージであること明かして笑いを誘い、カメラによる収録が入っていることを紹介、本公演の「おさらい」が出来る機会を約束する。
さらにデビュー日である5月30日(火)に東京タワー「RED° TOKYO TOWER」での5周年トーク&ミニライブイベント『halca 5th Anniversary event in RED° TOKYO TOWER』の開催を発表し拍手を浴びる。そして
「みんなの笑顔見れて良かった、みんなのクラップを聞かせて、いくぞーっ!」
と叫んで『サカナイトデイズ』を披露。お立ち台でクラップをリクエストし盛り上がる。続いてステージと客席が青く染まる中、『HORiZON』を熱唱、身体をくるくる回して
「一緒に飛びましょう!」
と叫び大きなジャンプで一体となって締めくくった。そして
「ずっと憧れてる、みんなの前でやりたかった『アレ』をやりたいと思います」
と告げると、メンバーと手を繋ぎマイクオフで
「ありがとうございました」
と客席へ深々とお辞儀、笑顔と大きな拍手に包まれる。そしてステージを端から端まで歩き会場の隅々まで視線を送って手を振りながら、
「ずっとみんなに逢いたかった、本当に堪らなかった、この音を聴いてもらうことができて本当に嬉しいです、最後まで着いてきてくれてありがとうございます、これからも頑張ります」
と、御礼を述べ、ファーストライブツアーを無事完走した。






終演後、初のツアーを終えた感想を訪ねると
「少しずつ、自分のペースですけど、できるようになったことが1つづつ…1つづつ増えてきたからこそできたライブだと思います。以前の自分だったら、フルバンド、フルパワーのバンドメンバーの皆さんと一緒のライブには多分、ついていけなかったと思うので…それを今回のライブでは、うまく乗り越えられたんじゃないかと思って、すごい満足感と…ちょっとした自信が芽生えて、すごく清々しい気持ちです」
と率直に語ってくれた。
ステージでの楽しそうで堂々たるパフォーマンスと、初々しいトークや仕草のギャップそのままの、謙虚で真摯な姿勢が伝わって来た。
デビューまで長い助走があり、デビュー後もコロナ禍で翻弄されたhalca。しかしシンガーを志した時のプリミティブな情熱を失うことなく、力を溜めてステージと向き合う笑顔から、5周年を迎えてさらに大きな飛躍を確信させられたファーストツアーファイナルとなった。

ライター:こもとめいこ♂


『halca first tour 2023 “nolca solca culca”』セットリスト

01.時としてバイオレンス
02.FIRST DROP
03.LOVEして
04.Fuzzy Rain
05.あれこれドラスティック
06.one another
07.weather through
08.なんで?なんで?なんで?
09.告白バンジージャンプ
10.ロマンティックマニフェスト
11.センチメンタルクライシス
12. BUZZER BEATER (w/北澤ゆうほ)
13.君のせい(w/北澤ゆうほ)
14.A・WA・WA・WA
15.もういいや。
16.曖昧グラデーション
17.キミがいたしるし
18.誰彼スクランブル
EN1.キミの隣
EN2.サカナイトデイズ
EN3.HORiZON

■セットプレイリスト
https://halca.lnk.to/23tour.setlist
■オフィシャルWEB SITE
https://halcaofficial.com/
■YouTube OFFICIAL CHANNEL
https://www.youtube.com/channel/UCMiL4aomAhQl1wdT2YlVQ8Q


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