
5月21日(土)、三社祭「宮入り」と「スカイツリー10周年」で賑わう浅草の浅草花劇場にて、アニソンシンガーの亜咲花が『亜咲花 SONG Extra Edition Vol.1』を行った。この日万全の感染症対策の元で、16:00~と19:00~の2部制にて行われたライブの夜公演の模様をレポートする。
新曲の「Sun Is Coming Up」以外、昼夜でセットリストの被りがない本公演。暗転した舞台に登場した亜咲花は、黒いセクシーなジャケットだった昼公演の衣装から、12thシングル「Sun Is Coming Up」のMVで着用した白いフォーククロア調のワンピースにチェンジ。青いライトが客席で振られる中、ゲーム『夢現Re:Master』OPの「Place of promise」、ゲーム『グリザイア:ファントムトリガー Vol.6』ED「Childhood's End」とバラード調の2曲で、しっとりと夜公演が開幕した。
亜咲花はライブでの歌唱が珍しいというレアな2曲を堪能した客席に向かって、
「亜細亜に咲く花、亜咲花です」
と、お馴染みのフレーズからMCに入る。そこで今回のライブタイトルの意味が「番外編」であることを明かすと、アニソンを中心に自身の代表曲が増える中、フェスやイベントでスポットが当たらない楽曲たちが
「俺たちを歌ってくれ! って言ってたので」
眠っている素敵な楽曲たちを発掘する企画であることを解説。
続いて激しめの2曲と前置きし、単独ライブでは初歌唱となる10thシングルのカップリング曲「RED ECLIPSE」、続いて「NO MORE PEAKY MODE」を熱唱、客席もライトを紅に染めて応える。
高BPMの2曲を歌い終え、
「暴れたかったんだけど、可愛らしい衣装じゃん! 頭触れないな~と思って我慢した」
と和ませつつ、自身の作詞したこの楽曲の意図が、コロナ禍で様々な壁が出来た世情にあることを吐露。そして客席に
「マスク越しの笑顔や、心の中で叫んでいる声を受け取っています」
と呼びかけ、続いてカバーコーナーへ。
「三日月」を、黄色いライトに照らされながら本家もかくや、という歌唱力で唄い上げると、ファンクな「愛を伝えたいだとか」はリズミカルに力強く、ボカロ曲の「恋愛裁判」は原曲のテイストを残しながら亜咲花バージョンとして唄いきり、幅広いアーティスト性を見せた。
「またいつかカバーする機会があったら、J-POP、ボカロ曲、洋楽とか歌謡曲、ハロプロの曲も」と、幅広く歌への愛を洩らした。さらに自身の楽曲が
「意外とラブソングも多い」
と、最新シングルのカップリング「Say "I love you"」が初のウエディングソングであることを明かすと、昼夜共通の表題曲「Sun Is Coming Up」の話題へ。今夏公開の映画『ゆるキャン△』のOPとなる同曲について、
「『ゆるキャン△』といえば私の中で、スゴく明るくてワクワクして、ホントに楽しい! って気持ちが前に行くようなイメージだったんですけれど。今回、ちょっと音源を聴いて、ワクワク、ドキドキの一筋縄じゃダメかも…って、初めて『ゆるキャン△』の楽曲で思ったんですよ。自分の中で楽曲との方向性をすり合わせていかなきゃ! と思って。何回も色々な歌い方をして、結局最初から録り直したり、スゴいこだわり抜いた楽曲になっているので、聴く際は、いつもよりちょっと落ち着いてて、大人っぽい歌い方に注目しながら聴いてみてください」
と、熱く語ると、客席で緑色のライトが振られる中、作品と楽曲への想いを込めて唄い上げる。
続いて、
「まだまだゆるくキャンプ△しますよ~」
と、TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON2』OPである「Seize The Day」へ繋げた。そして最後は
「一緒に盛り上がろう!」
のかけ声からTVアニメ『ISLAND』ED「Eternal Star」を絶唱。客席もライトを掲げ、
「いくよ!」
の扇動にジャンプで応えて、最高の盛り上がりの中でフィナーレを迎えた。
亜咲花が興奮冷めやらぬ客席へ
「今日はちょっと亜咲花中心となって創ったライブということで、いつもより、ちょっとライトな内容でのお届けになったんですけれども、楽しんでいただけたでしょうか?」
と問いかけると、万雷の拍手が響く。そして
「本当に本当に楽しかったし、マジで、どんどんライブやっていかなきゃな! と思いました。私はアニソンシンガーだから、亜咲花の歌をたくさんの人に聴いてもらいたい! って、強く思った時間でした。本当に本当に、ありがとうございました。8月7日にもイベントをする予定です。皆さん予定空けておいてください!それ以外にCDのリリースイベントがあったり、ネットサイン会があったり、きっと色々な形で、またこういう風にみんなの前で歌える日が来ると思うんですけれども、やっぱり単独イベントは特別だよね(笑)これからも頑張って、亜咲花らしく、元気に、アニソンを第一に考えて、活動してまいりたいと思います。今日は本当にありがとうございました! またね~」
と、想いの伝わる歌唱とトークで魅了して、昼夜公演の濃密な1日を締めくくった。
今夏公開される映画『ゆるキャン△』OPのリリースを控え、さらにライブ後にはTVアニメ『サマータイムレンダ』2ndOP「夏夢ノイジー」の歌唱も発表されるなど、作品の世界観を楽曲面で支える亜咲花。そのアニソンシンガーとしての魅力が、卓越した歌唱力と表現力にあることを改めて感じさせた浅草でのライブとなった。
写真:こもとめいこ♂
ライター:こもとめいこ♂
◎『亜咲花EXTE SONG Extra Edition Vol.1』セットリスト
01. Place of promise
02. Childhood's End
03. RED ECLIPSE
04. NO MORE PEAKY MODE
05. 三日月/絢香 (カバー)
06. 愛を伝えたいだとか/あいみょん (カバー)
07. 恋愛裁判/40mp (カバー)
08. Sun Is Coming Up
09. Seize The Day
10. Eternal Star
◎亜咲花12thシングル「Sun Is Coming Up」
(映画『ゆるキャン△』OPテーマ)
2022年6月29日(水)発売
■DVD 付盤(CD+DVD)
品番:USSW-0350/価格:¥2,530(税抜価格¥2,300、消費税額等¥230)
■アニメ盤(CD)
品番:USSW-0351/価格:¥2,200(税抜価格¥2,000、消費税額等¥200)
《初回封入特典》
【DVD 付盤、ゆるキャン△盤 共通 初回封入特典】
・亜咲花オリジナル生写真(プリントサイン入り)※全 5 種類のうち 1 枚をランダム封入
【DVD付盤のみ 初回封入特典】
・亜咲花直筆サイン入り CD(盤面に本人サイン) をランダム封入
※新譜リリースイベント、8月7日(日)予定イベントなど、詳細は公式サイトにて