かあさんの歌サエラ | サエラ | 窪田聡 | 窪田聡 | 大友光悦・高橋朋子 | かあさんは夜なべをして 手袋あんでくれた 木枯しふいちゃ つめたかろうて せっせとあんだだよ ふるさとの便りは届く いろりのにおいがした かあさんは麻糸つむぐ 一日つむぐ お父は土間で わら打ち仕事 お前もがんばれよ ふるさとの冬はさみしい せめてラジオ聞かせたい かあさんのあかぎれ痛い なまみそをすりこむ 根雪もとけりゃ もうすぐ春だで 畑がまってるよ 小川のせせらぎが聞こえる 懐かしさがしみとおる |
朧月夜サエラ | サエラ | 高野辰之 | 岡野貞一 | | 菜の花畠に 入り日うすれ 見渡す山の端 かすみ深し 春風そよ吹く 空をみれば 夕月かかりて 匂い淡し 里わの火影も 森の色も 田中の小道を たどる人も かわずの鳴く音も 鐘の音も さながらかすめる 朧月夜 |
仲よし小道サエラ | サエラ | 三苫やすし | 河村光陽 | | 仲よし小道は どこの道 いつも学校へ みよちゃんと ランドセルしょって 元気よく お歌をうたって 通う道 仲よし小道は うれしいな いつもとなりの みよちゃんが にこにこあそびに かけてくる なんなんなの花 におう道 仲よし小道の 小川には とんとん板橋 かけてある 仲よくならんで 腰かけて お話するのよ 楽しいな 仲よし小道の 日ぐれには 母さまおうちで およびです さよなら さよなら またあした お手々をふりふり さようなら |
ゆりかごのうたサエラ | サエラ | 北原白秋 | 草川信 | | ゆりかごの歌を かなりやがうたうよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ゆりかごの上に びわの実がゆれるよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ゆりかごのつなを きねずみがゆするよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ ゆりかごの夢に 黄色い月がかかるよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ |
みかんの花咲く丘サエラ | サエラ | 加藤省吾 | 海沼実 | | みかんの花が 咲いている 思い出の道 丘の道 はるかに見える 青い海 お船が遠く 霞んでる 黒い煙を はきながら お船はどこへ行くのでしょう 波に揺られて 島のかげ 汽笛がぼうと鳴りました 何時か来た丘 母さんと 一緒に眺めた あの島よ 今日もひとりで 見ていると やさしい母さん 思われる |
月の沙漠サエラ | サエラ | 加藤まさを | 佐々木すぐる | | 月の沙漠を はるばると 旅のらくだが 行きました 金と銀との 鞍おいて 二つならんで 行きました 金の鞍には 銀のかめ 銀の鞍には 金のかめ 二つのかめは それぞれに ひもで結んで ありました 先の鞍には 王子さま あとの鞍には お姫さま 乗った二人は おそろいの 白い上衣を 着てました 広い沙漠を ひとすじに 二人はどこへ 行くのでしょう おぼろにけぶる 月の夜を 対のらくだは とぼとぼと 砂丘をこえて 行きました だまってこえて 行きました |
夕やけこやけサエラ | サエラ | 中村雨紅 | 草川信 | | 夕やけこやけで 日がくれて 山のお寺の 鐘がなる お手々つないで みな帰ろう 烏といっしょに かえりましょう 子供が帰った あとからは まるい大きな お月さま 小鳥が夢を 見るころは 空にはきらきら 金の星 |
金魚のひるねサエラ | サエラ | 鹿島鳴秋 | 弘田龍太郎 | | 赤いべべ着た かわいい金魚 おめめをさませば ごちそうするぞ 赤い金魚は あぶくをひとつ ひるねうとうと 夢からさめた |
赤とんぼサエラ | サエラ | 三木露風 | 山田耕筰 | | 夕やけ小やけの赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か 山の畑の桑の実を 小籠につんだは まぼろしか 十五で姐やは嫁にゆき お里のたよりも たえはてた 夕やけ小やけの赤とんぼ とまっているよ 竿の先 |
ふるさとサエラ | サエラ | 高野辰之 | 岡野貞一 | | うさぎ追いしかの山 こぶな釣りしかの川 夢は今もめぐりて 忘れがたきふるさと いかにいます父母 つつが無しや友がき 雨に風につけても 思いいずるふるさと こころざしを果たして いつの日にか帰らん 山はあおきふるさと 水はきよきふるさと |
里の秋サエラ | サエラ | 斉藤信夫 | 海沼実 | | しずかな しずかな 里の秋 おせどに木の実の 落ちる夜は ああ母さんと ただ二人 栗の実 にてます いろりばた あかるい あかるい 星の空 なきなきよがもの 渡る夜は ああ父さんの あの笑顔 栗の実 食べては おもいだす さよなら さよなら 椰子の島 お舟にゆられて かえられる ああ父さんよ ご無事でと 今夜も母さんと 祈ります |
子鹿のバンビサエラ | サエラ | 坂口淳 | 平岡照章 | | 子鹿のバンビは かわいいな お花がにおう 春の朝 森のこやぶで 生まれたと みみずくおじさん 言ってたよ 子鹿のバンビは くり毛色 せなかに白い てんてんよ 細いあんよで かけだせば 野原のちょうちょも こんにちは 子鹿のバンビは 元気だね ちらちら雪が 降りだして 池に氷が はるころは とんすけうさぎと スケートよ 子鹿のバンビは やさしいな 弱虫いじめ しないもの 今に大きく なったなら すてきなぼくらの 王様だ |
雨サエラ | サエラ | 北原白秋 | 弘田龍太郎 | | 雨が降ります 雨が降る あそびにゆきたし かさはなし 紅緒のかっこも 緒がきれた 雨が降ります 雨が降る いやでもおうちで あそびましょう 千代紙折りましょ たたみましょ 雨が降ります 雨が降る けんけんこきじが 今鳴いた こきじも寒かろ さみしかろ 雨が降ります 雨が降る お人形寝かせど まだやまぬ おせんこ花火も みなたいた 雨が降ります 雨が降る 昼も降る降る 夜も降る 雨が降ります 雨が降る |
冬の夜サエラ | サエラ | 文部省唱歌 | 文部省唱歌 | | ともし火ちかく 衣縫う母は 春の遊びの 楽しさ語る 居並ぶ子どもは 指を折りつつ 日数かぞえて 喜び勇む いろり火はとろとろ 外は吹雪 いろりの端に 縄なう父は 過ぎし昔の 想い出語る 居並ぶ子どもは ねむさ忘れて 耳を傾け こぶしを握る いろり火はとろとろ 外は吹雪 |
仰げば尊しサエラ | サエラ | 小学唱歌 | 小学唱歌 | | 仰げば尊し わが師の恩 教えの庭にも 早や幾歳 思えばいと疾し この年月 今こそ別れめ いざさらば たがいにむつみし 日ごろの恩 別るる 後にも やよ忘るな 身をたて 名をあげ やよはげめよ 今こそ別れめ いざさらば 朝夕なれにし 学びの窓 蛍のともしび つむ白雪 忘るる間ぞなき ゆく年月 今こそ別れめ いざさらば |