suzumoku「コンセント」の歌詞一覧リスト

曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
プラグsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku散らかすだけ散らかした 住家をじっと眺めて 目障りな物だけ選び抜いて 部屋を出る カサ・ハンカチ・ポケットティッシュ・ライトグレーのスニーカー… テーブルの上のパズルは今日も 埋まらない  永久に続くような日々に絡む耳鳴り 言葉の羅列 口ずさめばグラリと揺らいだリアルは その身を静かに蝕む  隠すだけ隠してみた 姿をじっと見つめて とっておきの偽物を身に付けて 街を出る 愛想笑い・星の砂・フェイクレザー・ボロボロメッキネックレス… だらしなく伸びる前髪はまだ 切られない  叩き付けるように空は蒼を降らして 影を焼き付ける 歩き出せばフラリと彷徨う意識は 本当は誰の物なの?  なぐさめる度重ねた未来はもろく 容易く壊れた 乾きだした瞳は涙を求め また傷付け合うの? 揺らいだリアル・彷徨う誰かの意識・壊れた未来 いつの間にかポトリと外れるプラグは 振り向く鏡にも映らない
盲者の旅路suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku標識もなければ 道なんてたいそうなものもなく たった一つだけの 宝物を握りしめて 探していたのは 汚れなき無垢と安住の土地 あなたのことなど 誰一人として知ることのない場所  「逃げ出しただけだろ」と 後ろの方で聞こえた声に 「そんなことはない」と 低く細くつぶやき返す わずかに震える手 自信の色はすでに蒼白で 今にも立ち止まり 遙か彼方後ろを振り返る  たどり着いた景色はどうだい? それは僕にも見えるものなのかい? 宝物は役に立つかい? それは僕にでも使えるものなのかい?  孤独の旅はただ 途方もなく長く薄暗く 同じような似たような 場面をいくつも越えていた 変わり続けていたのは 頬を撫でる風の行方 笑われてもこの足は 裏切ることなく土を蹴る  たどり着いた景色はどうだい? それは僕にも見えるものなのかい? 宝物は役に立つかい? それは僕にでも使えるものなのかい?  たどり着いた景色はどうだい? それはあなたが描くものだろう 宝物は役に立つかい? それはあなたが磨くものだろう たどり着いた景色はそうさ それは誰にも見えるものなのさ 宝物は役に立つだろう それは誰にでも使えるものなのさ
昨日のワルツsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku一人だけカギを忘れて 仲間はずれにされた放課後 扉の向こうは明るく 楽しげな話し声がした  諦めたのさサッパリとね 泣きわめくのも馬鹿みたいだし ほんの少しだけ ほんの少し 胸の奥がザラつくけれど  声がした「おいでよ!」 少し遅いよ 僕はちょうど走り出したところ  気持ちを言葉にできない 目を見て語るのも無理かな たいした夢すら持たずに 帰ればテレビゲームの音  デジタル画面 ゼロとイチ 間違えればリセットボタン 完璧な世界 思い通り 猫背がまたひどくなるけど  声がした「夕飯だよ!」 タイミング良く 僕はセーブをし終えたところ  傘はささずに雨の中へ あの日に見た映画のように 仰いだ空が目に染み込む 何もかも混ぜ合わせながら  声がした「風邪ひくよ!」 大丈夫だよ ちょっと大人になりたいのさ まだ今はぎこちない 昨日のワルツ 僕は軽くステップを踏むよ 軽くステップを踏むよ

Blue Box

ユーカリsuzumokusuzumokusuzumokusuzumoku東の光を受けて 誰かが淡く手を振る 群れをなして飛び交うハトを 数えかけたホーム 見なれた七号車に 揺られる無言の命 ささやかな時の中で 満ち欠けを続ける  読み終えた小説に 描かれた街が あまりにも美し過ぎて 目を上げるのも怖かったんだ  疲れた言葉は伏せて 俯き改札を抜ける  何かを求める日々が 誰かを傷付けてゆく 高架下をくぐり抜ける 振り向くこともなく  流れ去る電線に指を走らせて 途切れた先に見えていた あの町を今歩いている  答えは風に託して 俯き駅前を過ぎる  空回る日常に紡いだ思いが 少しでも染み渡ればと 調べに乗せて… 窓際のユーカリは光を集めて 片付かない部屋の隅を 今もほのかに照らしている  開けた明るい空を 見上げて坂道を下る
如月suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku止まぬざわめきに耐え切れず 思わず仰いだ狭い空に 君のカタチは現れずに 崩れて流れて消え行く雲  様変わりした街に あの日を重ねてみても わずかにずれる二人の影に 切なくまた俯いてしまう…  気付かず速まる足音に 溜息を絡め夜明けを待つ 窓の隙間落ちた三日月 救い出すこともできないまま  乾いた喉が痛む 右手がしびれている 取り留めなくにじむ涙を ごまかす言葉も見つからない…  君と出会わなければ 苦しまずに済んだの? 違う違うと問いただして 無理矢理瞳閉じる毎日 巻き戻せるのならと 偽りさえ装うけど 瞬きを繰り返す程に 思い出に溶ける君の笑顔 音もなく訪れた如月 あの日をただ優しく包んで…
週末suzumokusuzumokusuzumokusuzumoku「電車がホームに参ります」雑踏の中響くアナウンス こんな景色どこにでもあるのだろう…  日々に疲れた少年が 背中丸めゆっくり俯いた 虚ろな目に浮かぶのは最後の場所 塾の帰り駅のホーム 人込みを掻き分けて飛び降りる 選び抜いたステージは線路の上  一瞬の静寂の後 巻き起こるざわめきに包まれて 走馬灯に酔いしれるままに 笑みを浮かべ 黒く消える  何を求めて 何を探して 何が怖くて 何から逃げたくて 僕らは今日も 錆びた思いを にわかに見送るだけ…  駅の前では弾き語り 真っ赤なギター掻き鳴らす少女 かすれだした声で歌う最後の曲 どこか物悲しいメロディー 絶望と希望が織り成す街 気付かない溜息さえリズムになる  誰も立ち止まることなく 歌い終えた体を傾けて 傷の消えない白い手首を 強くにらみ 声を上げる  何を叫んで 何を伝えて 何が憎くて 何が愛おしくて 僕らは今日も 慣れた言葉を わずかに繋ぎ合うだけ…  夜を彩るネオンサイン 隙間もなく並ぶ高層ビル 音も立てず瞬いた最後の星 今なら手にできた過去が 仕方ないと諦めた未来が 夢のようにぼんやりと空に揺れる  点滅する青い光 映り込む全てが敵に変わる 不意に溢れる熱い涙も 冷めた十字路の影に染まる  何を掴んで 何を落として 何が正しくて 何が間違いで 僕らは今日も 彷徨いながら 羨む幸せ 繰り返す悲しみ 週末が過ぎる 問いかけながら 思いを見送り 言葉を繋ぎ合い 確かに明日へ歩く…  「人身事故が起きました」喧噪の中響くアナウンス こんな景色どこにでもあるのだろう…
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