みずいろの手紙あべ静江 | あべ静江 | 阿久悠 | 三木たかし | | “お元気ですか そして 今でも 愛しているといって下さいますか” みずいろは涙いろ そんな便箋に 泣きそうな心をたくします あれこれと楽しげなことを書きならべ さびしさをまぎらす私です 逢えなくなって二月過ぎて なおさらつのる恋心 手紙読んだら少しでいいから 私のもとへ来て下さい みずいろは涙いろ それを知りながら あなたへの手紙を書いてます 誰からも恋をしているとからかわれ それだけがうれしい私です 愛しているといわれた時が だんだん遠くなるみたい 手紙読んだら少しでいいから 私のもとへ来て下さい 私のもとへ来て下さい |
バラのささやきあべ静江 | あべ静江 | 林春生 | 馬飼野俊一 | | 雨上りの街を 二人で歩いた 煉瓦の坂道は 港へ続く...... 好きだと言えなくて うつむいている二人 垣根の向う側に 咲いているバラの花が 私の心にささやくみたいな 幸せの予感が私の胸に 昼下がりの街を 二人で歩いた テラスでお茶を飲み 船を見ている 好きだと言えなくて 煙草すってるあなた 扉の向う側に 咲いているばらの花が 二人の涙を知ってるみたいな 幸せの予感が私の胸に 好きだと言えなくて うつむいている二人 垣根の向う側に 咲いているバラの花が 私の心にささやくみたいな 幸せの予感が私の胸に |
恋人たちがいる舗道あべ静江 | あべ静江 | 阿久悠 | 三木たかし | | 音もなく風に散る街路樹は しのびよる秋のいろ教えます お茶をのみ手紙書きおもい出す あのひとと散歩したこの道を また逢いましょう あの日のように さりげなく そしてうつくしく 恋人たちが行きかう舗道 私はひとり 見つめてる ウィンドウのファッションも入れかわり 行き過ぎたあの季節教えます おしゃべりで笑いこけ歩いた この道を歌もなく行く私 また逢いましょう あの日のように 今度こそ 恋と気がついて 恋人たちが行きかう舗道 私はひとり 歩いてる |
あのひとが帰る朝あべ静江 | あべ静江 | 林春生 | 馬飼野俊一 | | テラスに咲いた 野菊の花が 嬉しい朝を 知っているみたい 夏の終りに お別れをして 枯葉の秋に あなたが帰る 迷わないわ もうわたし 離れてみて 愛を......愛を 知ったのよ 長くのばした わたしの髪は あなた好みに なったでしょうか 窓を開ければ 朝陽が当る わたしの部屋の 白いカーテンに 指折り数え 待っていた朝 十四時着で あなたが帰る 迷わないわ もうわたし 離れてみて 愛を......愛を 知ったのよ ユトリロの絵を 壁に飾って あなた好みに なったでしょうか |
ひまわりあべ静江 | あべ静江 | 阿久悠 | 三木たかし | | ひまわりが咲いている 窓の外 夏の日がまぶしくて 目に痛い 私 あなた 恋をして なぜか 今は しゃべれない 足音もたてないで さようならが しのびよる悲しみに つつまれて 愛している 愛している 愛してる 愛している 愛してる ひまわりが咲いている 別れ道 手をつなぎ歩いてる 泣きながら 私 あなた 立ちどまり 何か もっと 話したい くちづけもただ一度 ふれただけ 大切な忘れもの したようで 愛している 愛している 愛してる 愛している 愛してる |
さよならを風に乗せてあべ静江 | あべ静江 | 奥山圭三 | 奥山圭三 | | 私ひとりで 乗ってしまった汽車は今 走り始めたところ きのうまでの思い出と 別れてきた 見送る人もいない 悲しすぎるはずなのに 胸がいたむはずなのに なぜか不思議ね 朝のせいね 少し眠いだけなの 窓を開ければ 新しい今日の風 さわやかに ほほを打つ 少し大人になったみたいな 気持よ あの人はどうかしら さよならを風に乗せて なにもかもみんな忘れ 悪い女と 言われるかしら とてもさっぱり してるの さよならを風に乗せて なにもかもみんな忘れ 悪い女と 言われるかしら とてもさっぱり してるの |
コーヒーショップであべ静江 | あべ静江 | 阿久悠 | 三木たかし | | 古くから学生の街だった 数々の青春を知っていた 城跡の石段に腰おろし 本を読み涙する人もいた そんな話をしてくれる コーヒーショップのマスターも 今はフォークのギターをひいて 時の流れを見つめてる 服装や髪型が変っても 若いこはいつの日もいいものだ 人生の悲しみや愛のこと うち明けて誰もみな旅立った そんな話をしてくれる コーヒーショップのマスターの かれた似顔絵 私は描いて なぜか心を安めてる |
恋人たちの季節あべ静江 | あべ静江 | フォーメン | フォーメン | | 落葉が匂う 日暮れの道に 忘れた愛はひそんでいます あなたを訪ねて 白いベンチに 恋人たちの花やぐ季節 何故に時は知らん顔で過ぎるのでしょうか イチョウ並木も もう秋の色 遠くチャペルの 鐘が聞こえる 心に 風が 風が...... 黄昏せまる 芝生の庭に 失くした愛はかくれています 想い出捜して 噴水の前 恋人たちが手を振る季節 何故に夢はすまし顔で消えるのでしょうか あの日別れて 二人は一人 空に小鳥の 歌が聞こえる 会いたい あなた あなた...... 何故に夢はすまし顔で消えるのでしょうか あの日別れて 二人は一人 空に小鳥の 歌が聞こえる 会いたい あなた あなた...... |
倖せの順番あべ静江 | あべ静江 | 門間裕 | ボブ佐久間 | | 雨あがり あなたと二人で 腕組んで 買物へ 恋人とあなたに呼ばれて テレちゃうな 初めてだから いつも急いで通る 街がしゃれてるの 何故か今日は 路の花も 綺麗に見えるの ふるえたの あなたの電話に 妹に笑われた 倖せの順番くる日を 待ってたの いつかは来ると いつも急いで通る 街がしゃれてるの 何故か今日は 路の花も 綺麗に見えるの 何故か今日は 路の花も 綺麗に見えるの |
恋はみずいろあべ静江 | あべ静江 | P.Cour・A.Popp | P.Cour・A.Popp | | 青い空が お日さまにとける 白い波が 青い海にとける 青い空は 私の恋の色 青い海は あなたの愛の色 恋は水色 空と海の色 青い空が お日さまにとける 白い波が 青い海にとける 青い海と 水色の空が 愛し合って ひとつに結ばれる 恋は水色 空と海の色 青い空は 私の恋の色 青い海は あなたの愛の色 青い海と 水色の空が 愛し合って ひとつに結ばれる ひとつに結ばれる |
わたしの城下町あべ静江 | あべ静江 | 安井かずみ | 平尾昌晃 | | 格子戸をくぐりぬけ 見あげる夕焼けの空に だれが歌うのか 子守唄 わたしの城下町 好きだとも云えずに 歩く川のほとり 往きかう人に なぜか目をふせながら 心は燃えてゆく 家並みがとぎれたら お寺の鐘がきこえる 四季の草花が 咲きみだれ わたしの城下町 橋のたもとにともる 灯りのように ゆらゆらゆれる 初恋のもどかしさ 気まずく別れたの 橋のたもとにともる 灯りのように ゆらゆらゆれる 初恋のもどかしさ 気まずく別れたの |
誰もいない海あべ静江 | あべ静江 | 山口洋子 | 内藤法美 | | 今はもう秋 誰もいない海 知らん顔して 人がゆきすぎても わたしは忘れない 海に約束したから つらくても つらくても 死にはしないと 今はもう秋 誰もいない海 たった一つの 夢が破れても わたしは忘れない 砂に約束したから 淋しくても 淋しくても 死にはしないと 今はもう秋 誰もいない海 いとしい面影 帰らなくても わたしは忘れない 空に約束したから ひとりでも ひとりでも 死にはしないと |