Panorama Panama Town

この4曲、あなただったらどんなタイトルをつけますか?

 2021年4月7日に“Panorama Panama Town”がNEW EP『Rolling』をリリースしました。12月にリリースした「Sad Good Night」、2月リリースの「Rodeo」、そして「SO YOUNG」に新曲「氾濫」を加えた全4曲を収録。すべての楽曲を石毛輝(the telephones、Yap!!!)がプロデュースを手掛けております。彼らの音楽をじっくりとご堪能あれ…!
 
 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“Panorama Panama Town”の岩渕想太による歌詞エッセイをお届け!綴っていただいたのは、NEW EP『Rolling』のタイトルに通ずるお話。今作に収録されている4曲にはどんなテーマが共通しているのか。どんな想いを込めたのか。是非、みなさんも4曲の歌詞を読み、曲を聴いた上で、それぞれのタイトルを想像してみてください。

~歌詞エッセイ:『Rolling』~

毎度のことだが、タイトルを考えるのには苦労する。曲のタイトル、アルバムのタイトル、ライブのタイトル。バンドマンってのは、楽器を弾き、歌を歌い、タイトルを考える生き物だ。

曲のタイトルは、作る段階から決まっていたりすることが多いし、比較的決まりやすい。だけど、アルバムやEPのタイトルとなると厄介だ。いくつかの曲の中から共通項を探ったり、それらをまとめあげる言葉がどこかにないか探していく。

そして、大体決まって俺はタイトル決めの過程で、そんな言葉あってたまるかとやけになる。そんな言葉が存在しないから曲を作ったんじゃないか、何が包括だドアホと、思考が一周したところで、「さすがにそろそろタイトル欲しいです」とスタッフに脅されて、渋々決着する。毎回、納得はしてるのだけど。

タイトルを決めるってのは、カメラを置くって行為に似ていると思う。駅前通り、空は青空、キャッチの兄ちゃん、タクシーの運転手、ドラッグストア、手を繋ぐカップル。そのどこに、スポットを当てるか。また、何を見逃すか。言葉にするって行為からしてそうなんだけど、タイトルを決めるってことは即ち、何かを見逃すことだ。いくつかある曲の中から、何かしらの要素を選択し、何かしらの個性を見逃しながら、タイトルをつける。そうか、だから俺はなかなかタイトルがつけれないんだなあ。なんて自己弁護してみる。

今回のタイトル決めも、例によって難航した。速い曲もあれば、ミディアムテンポの曲もある。やかましい曲から、大人しい曲もある。どこにカメラを置き、何を見逃そうか、いつも通り悩みに悩んだ。

結局、1ヶ月に渡る思考合戦(考えてるフリ)の末、辿り着いたタイトルは『Rolling』だった。それは、自分の作詞用ノートブックをパラパラとめくっていたら見つけた言葉だ。去年の秋、全曲が形になりかけたプリプロの時に、「これはなんかRollingっぽい」と思って、メモしていたんだった。

去年1年は、バンドにとって色々あって、転がり続けているような毎日だった。試行錯誤しながら、自分たちにできることを考えていく。でも、転がらなきゃ見えてこないものばかりで、これからも転がり続けようと決意した一年でもあった。

なんて意味合いも、もちろんあるんだけど、『Rolling』にした一番の決め手は文字の形かもしれない。4曲並べて、そこに『Rolling』って言葉を置いた時に、とてもしっくりきた。4曲全てに、通底するテーマのような気がしたし、そこにあるべき言葉のような気がした。こういう感触は大事にしたい。

むしろ、聴いた人によるタイトルも聞いてみたいと思う。この4曲、あなただったらどんなタイトルをつけますか?

何はともあれ、音源は完成した。タイトルがつくってことは、手渡せるってことだ。再始動したPanorama Panama Town、1作目『Rolling』多くの人に聴いて欲しいです。そして、ここまで4本のコラムを書かせてくれた歌ネットの皆さんに感謝しております。

<Panorama Panama Town・岩渕想太>

◆New EP『Rolling』
2021年4月7日発売
AZCS-1098 ¥1,500(tax in)

<収録曲>
M1.Sad Good Night
M2.Rodeo
M3.氾濫
M4.SO YOUNG
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