2020年7月29日に“林部智史”がニューアルバム『II(セカンド)』をリリースしました。デビューアルバム『I(ファースト)』以来、2年半ぶりとなる今作。ライブでパフォーマンスしながら少しずつ形を変え進化していった曲、アルバムのために書き下ろされた新曲、真骨頂の癒しのバラードからJAZZYなアレンジ、R&Bテイストの楽曲まで、今、林部智史が伝えたいメッセージを余すことなく織り込んだ全13曲が収録されております。
さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“林部智史”によるスペシャルエッセイを3週に渡ってお届け!今回は第1弾に続く第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「夢」にまつわるお話。みなさんは子どもの頃、どんな夢を抱いていましたか? そして今は、どんな夢を描いて生きていますか…?
~スペシャルエッセイ第2弾:「夢」~
今年の梅雨は精神的にも長く感じました。
しかし雨の日が無いと、
晴れの日の気持ち良さに気がつけないように、
今のこの時があるからこそ感じる“いつか”を
楽しみにしている今日この頃です。
「夢」
今回のアルバムのリード曲になっています。
<人は夢見やぶれ 新たな夢を見る>
この歌詞を軸に作詞をしました。
今のご時世、刻々と状況が変わっていますよね。
描いた夢の数だけ、やぶれる夢も多い、
そんな世の中です。
僕もコンサートが現段階で30本近く延期、
または中止になりました。
しかし嘆いてばかりはいられませんよね。
やぶれた夢から学んで活かし、また新しい夢を描く。
それが人間なのかなと思います。
今回のアルバムも、あえてこの時期に出したり、
無観客コンサートを初めてやってみたりと、
時代に合わせて動けるように
常に準備をしているつもりです。
「時世に応じて自分を変革しろ」
by 坂本龍馬
将来の夢の話。
幼稚園の時に初めて言葉にした将来の夢は
「サッカー選手」でした。
TVに映るカズダンス、何度真似したことか。
ビスマルクの祈りポーズも。
しかしその後僕の人生は、
サッカーに全く触れてきませんでした(笑)
なんなら苦手です。
きっとサッカーボールと友達になれなかったか、
他の夢が大きくなったからだと思います。
今思えば、軽い気持ちで口にしたのかなと思いますが、
きっとその時は本当になりたかったんだと思います。
夢の大小、本気度なんて比べられないものですよね。
今は今でしかないんです。
沢山の夢を見て、沢山の夢がやぶれて、
その度に新しい夢を見ながら生きてきたし、
これからもそうありたいと思います。
桜の花は今年も咲き、来年も必ず咲きます。
しかし決して同じ花ではなく、
その年だけの花を咲かせています。
人の夢も散りながら、
また新たな夢を咲かせ続けます。
諦めながら、間違えながら、
失敗しながら立ち上がり続けます。
<人は夢見やぶれ 新たな夢を見る>
<林部智史>
◆紹介曲「夢」
作詞:林部智史
作曲:追川礼章
◆ニューアルバム『II』(読み:セカンド)
2020年7月29日発売
[CD+DVD] AVCD-96518 ¥4,500(税抜)
[CD] AVCD-96519 ¥3,000(税抜)
<収録曲>
01. あの頃のままに
02. タカラモノ
03. 君だけが消えない
04. Perfect Day
05. 二つの横顔
06. 明日の色
07. 人生で一番幸せな日
08. You
09. やさしいサヨナラ
10. 夢
11. 恋衣
12. 僕はここにいるII
13. あなたへ