めっちゃムズい。特に失恋ソングってやばい…

 2020年6月24日に“琴音”が1stアルバム『キョウソウカ』をリリース。今作は、シンガーソングライターである彼女の高校生としての音楽活動の総括となるような内容に。2019年E.P.『明日へ』でメジャーデビュー。高校3年間で大きく広がった自身の音楽観と約1年間の制作期間を経て完成した、渾身の全12曲が収録されております。

 さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放った“琴音”のうたコラムを、3週連続でお届け!今回はその第1弾です。綴っていただいたのは、今作『キョウソウカ』で一番苦労したという“ラブソング作り”についてのお話。途中で作詞を挫折してしまった曲とは?その分、成長できたこととは? リリース前に是非、エッセイをご堪能ください…!

~歌詞エッセイ第1弾~

皆さんいかがお過ごしでしょうか。新潟県長岡市出身18歳、琴音です。最近は、家の中にばかりいて気が滅入ってしまうのではと心配する親を後目に、まったり悠々とインドアライフを楽しんでおります。

今は実家におりますが、今年上京するので家族との生活ももうしばらくで終わります。新生活か…と誰もいない時に感慨に浸るのが少し癖になってきました。18年の中で時に一緒に過ごすのが面倒になったことさえある家族と、いざ離れるとなると寂しがっているという矛盾…。いつだったか、学校では「帰りたい」が口癖だった友人が最近になって学校に行きたいと連絡してきたときに感じたこの感覚…笑。やはり、人はないものねだりをしたくなってしまうものなのですね…。

ないものねだりと言えば、6月24日に初めてのフルアルバムをリリースするのですが、そのアルバムにも私のないものねだり精神がつまっています。色々な雰囲気の曲を入れたい、バンドサウンドやらアコースティックサウンドやらというくくりにも縛られたくない、新しいことにも挑戦しなくては、という気持ちを盛り込んだ今回のアルバム、自分史上初のことも沢山やってみました。

その中でも一番苦労したのは、ラブソングを書くことです。ラブソングを提供曲としてCDに入れたことはあれど、自作というのは実は今までやったことがなかったのです。というか、やれないだろうなーと思って書いてこなかったのです。でも、今回、やってみました!そして思ったことは、めっちゃムズい。特に失恋ソングってやばい…。ということです。

失恋ソングを書きまくっているアーティストさん達の偉大さを知りました。というのも、リード曲になっている「咲かない花」という曲、実は当初は作詞作曲の両方をしようとしていたのですが、なんと…作詞をやりきれなかったのです…っ。最終的に他の方に書いて頂いた歌詞は気に入っていますが、初挑戦で挫折というのは痛いもので、しばらくへこみました。

ただ、悲しいことばかりという訳でもなく、愛情を伝える内容のラブソングは書き切ることができました!また全編英語詞のものも出来、新たな扉を開けた部分もありました。意外とやってみるものですね。自分にとっては色んな意味で成長できたアルバムになりました。うんうん。

さて、最後に少し真面目に書かせて頂きます。このアルバムのタイトルは『キョウソウカ』です。このタイトルはカタカナですが、漢字を当てはめることもできます。あなたはどんな字を当てはめるのでしょうか。アルバムを聴く前と後で、その字は変わっているかもしれません。勿論私とは当てはめる字は違うかもしれません。もしかしたら、同じかもしれません。でも、それが音楽の素敵なところだと思います。

自分の中で好きなように捉え、噛み砕いて、あなたの心の中に取り込んで頂ければ嬉しいです。

私の声と曲が、あなたの力になるよう届きますように。

っはい!!こんな感じで私のエッセイはおわりです(思ってたより難しかったです...笑)。またどこかでお会いしましょう!ご清覧有難うございました!!

<琴音>

◆1st アルバム『キョウソウカ』
2020年6月24日発売
初回限定盤 VIZL-1770 ¥4,000(+税)
通常盤 VICL-65380 ¥3,000(+税)

<収録曲>
1.咲かない花
2.今 [1st Single]
3.あなたのようになるために
4.キョウソウカ
5.いざ、さぁ
6.真価論
7.The moon is beautiful
8.白く塗りつぶせ[2nd Single]
9.君を知ったから
10.きっと愛だ
11.明日への手紙[cover]
12.昨日より