アーティストにとっての“理想の恋愛像”とはどんなもの!?

あなたが夢みてた
理想の恋ってなんだったっけ?
いい事ばかりじゃない
教科書にも書いてないよ
「恋を諦めかけているあなたへ」/erica


 6月17日の誕生花は、スイカズラ。別名を忍冬(ニンドウ)といい、花言葉は【献身的な愛】だそうです。突然ですが、みなさんが夢みている<理想の恋>とはどんなものですか? 与える恋。与えられる恋。リードする恋。ついてゆく恋。イーブンな関係の恋。それぞれ理想が浮かぶでしょう。なかには、まさに【献身的】であることを理想となさっている方もいらっしゃるはず。

 さて、今日のうたコラムではそんな“理想の恋愛像”に注目してみました。これまでの歌ネットインタビューをもとに、冒頭で歌詞をピックアップしたericaをはじめ、10名のアーティストの【理想の恋愛とは?】の回答を一挙ご紹介。ときに頷きながら、ときに心のなかで反論を唱えながら(?)、10個の“理想の恋愛像”をご一読ください…!

<erica(2019年取材)>
私はですねぇ、理想と現実が違うんですよ。理想は、毎日スキンシップをし合えるような関係。手も繋ぎたいし、一緒に寝たいし、休日もベタベタしたい。だけど実際の経験を振り返ってみると…まず連絡さえくれない(笑)。人前でベタベタしたくないひと、自分のやりたいことを優先しているひと、何故かそういうひとを好きになってしまうんですよ。だから「あなたへ贈る歌2」には私の“こうでありたい”という願望も入っています!

<黒木渚(2017年取材)>
やっぱり理想と現実って違うなぁと思っていまして…。哀しいことに、私はかなりダメ男に引っかかる率が高いんです。年下とかバンドマンとかに「してやられたぁ!」みたいな経験がわりと多くて…。だからこそ憧れるのは、ちょっとおじさんと呼ばれるくらいの年齢で、余裕のある男性とお付き合いをすることですね。本当にただほんわかと思い合いたい。あと、子供みたいに扱われたい(笑)。大体、私がいつも上になってしまうパターンが多かったので、そういう恋愛が理想ですねぇ。

<家入レオ(2018年取材)>
もし、刺激だけを求めるのであれば、思い切り好きになって、なんでもしてあげたい!みたいに思えたら良いかなぁ。でもそれってホント続かないんですよね、全然(笑)。それに私は音楽でやりたいことがまだまだたくさんあるし…。って考えると、お互いそれぞれやりたいことがあるというのが理想です。

<MACO(2017年取材)>
理想の恋愛かぁ…。やっぱり「僕だけのBaby」にある<僕には君がいないと 君には僕がいないと お互い一瞬でダメになる>みたいな、お互いがいないと絶対に無理くらいの関係が一番の理想ですね。これ以上の人には絶対に出会わないと思えるような関係。すぐ壊れちゃうような軽い恋愛は絶対にイヤですね。だからこそ、信頼し合えていなきゃダメだなぁと思います。

<chay(2016年取材)>
何気ない小さな幸せを共有できる人がいてくれたらいいなぁと思います。すっごいオシャレなデートをするよりは、素朴で他愛もないことで一緒に盛り上がれるような恋愛をしたいですね。

<ハジ→×井上苑子(2017年対談)>
Q.色々なラブソングがある中、自分だったらこんな恋愛してみたいな~!って思う歌はありますか?


ハジ→:やっぱり苑ちゃんの歌になっちゃうけど「ふたり」とか「大切な君へ」の学校感!ああいうのを聴くと学生に戻りたくなるよね。僕は男子校だったんですよ。だから高校には女子がいなくて。中学時代も野球一筋だったからまったく恋愛とかしてなかったし。だからそういう意味でも、いいなぁ、こんな恋愛してみたかったなぁ、って思いながら聴いていますね。

苑子:私は「指輪と合鍵。feat. Ai from RSP」が羨ましいですね。指輪と合鍵もらいたい!とか思うし。めっちゃもらいたい。合鍵とかもらいたい!もらったことなーい!!!

<高橋優(2016年取材)>
僕の理想は…う~ん、話していて面白い人がすごく好きなので、なんか同じ映画を観たあとに、いつまでも話が尽きないような時間とかいいですねぇ。

<片平里菜(2016年取材)>
そんなふうに愛することができる?」という楽曲でも描いているような恋愛かなぁ。男女間の愛情って、すごく“所有”や“独占”の欲が強いし、好きだから近づきたい、触れたい、という感情は当たり前だとは思うんですけど…。でもそれより、お互いを認め合うとか、その人と一緒にいて心穏やかで、自由で自然な自分でいられるとか、そんな関係がもしあるのなら、そういうものを信じたいですね。

<back number・清水依与吏(2016年取材)>
そのテーマは長らく考えていなかったですねぇ。20代前半くらいに置いてきてしまっている気がします。昔はもっとスラっと言えたのになぁ。理想のシチュエーションの妄想とかはほとばしるんですよ。でも理想の恋愛って聞かれて、今何も思い浮かばない事態に自分でも驚いています(笑)。まぁ楽しいのが一番だし、出来ればずっとイチャイチャしていたいですけどね!ただ結局はひとつの感情だけじゃ数ヶ月しか一緒にいられないというか、幸せな時期は続かないということを思い知っちゃっているからかなぁ…。

でも、だからこそずっと一緒にいるためには“好き”って気持ちよりむしろ、お互いのダメなところとか喜怒哀楽の相性の方が重要なのかもって思うところはあるかもしれないですね。いい加減なところとか、ワガママなところとか。で、長いこと続いていくなかで、マンネリっぽくなってきて(あぁこのまま終わっちゃうのかなぁ…)って時に“結婚”ってものがあってもいいと思うし…、なんか、語り尽くせないですね。すみません、話がまったくまとまらなくて(笑)。でも、答えが出せないからこそ、まだまだ歌っていけるのかもしれないなぁとも思いますね。

誰かが言うような 理想の恋人とは程遠い
鈍臭い僕なのに
一緒にいて笑っている君をずっと見つめてる
「君の背景」/高橋優


 いかがでしたでしょうか。様々な“理想の恋愛像”を知っていただき、みなさんもご自身の理想を浮かべていただいたかと思います。しかし現実では、高橋優「君の背景」に綴られているように<誰かが言うような 理想の恋人とは程遠い>ひとが、生涯の伴侶になることも多々。だからこそ面白いのが恋愛なんですよね…!この記事を読んでいるあなたとどなたかが、ともに幸せになりますように。