20万曲の歌詞を解析した“テンプレ歌詞”に注目のMV公開!

 amazarashiは、自身初の武道館公演、朗読演奏実験空間『新言語秩序』にむけたテーマ曲であり、11月7日に発売する新曲「リビングデッド」のMVを公開した。

 その内容は、先だってオリジナルスマホアプリ上で公開された小説『新言語秩序』に登場する、自由な発言を検閲する自警団「新言語秩序」によって“検閲”されており、楽曲もノイズ混じりという衝撃的なものに仕上がった。

 さらに“検閲済み”MVは、「同じ空の下で」や「こぼれた涙の数だけ」など、50行以上に及ぶ“テンプレ歌詞”に全編埋め尽くされている挑戦的な内容。“テンプレート化された言葉だけの使用を推奨する”という「新言語秩序」の行動理念にのっとった表現となっている。

 MVに施された“検閲”は、オリジナルスマホアプリ『新言語秩序』で解除することができる。“検閲解除済み”MVは、何者かに連れ去られた女性が、閉鎖空間の中で洗脳を受け悶え苦しむという、“検閲済み”MVよりもさらに過激な内容に仕上がっている。

 秋田ひろむ書き下ろしの小説『新言語秩序』に登場する、自警団「新言語秩序」によって、“検閲”が施されているため、サウンドはノイズ混じりで、映像も砂嵐で詳細を見ることはできない。

 画面に表示される歌詞は、「典型的歌詞フレーズ生成技術」を応用し、20万曲分もの日本語の歌詞を統計的に解析することで自動生成された“典型的なフレーズ”をベースに、独自に制作された。どこかで聞いたことがありそうな“歌詞”は必見だ。自由な表現であるべき音楽が、テンプレート化された典型的な歌詞によって塗りつぶされている構成になっている。

 オリジナルスマホアプリで“検閲解除“することで、閲覧することができるMVでは、「新言語秩序」に連れ去られた女性が、拷問まがいの洗脳行為である“再教育"を受けるさまが描かれている。

 不気味な地下施設へ拉致された女性は、特殊なヘッドギアを被せられる。「新言語秩序」たちは、テンプレート化した歌詞を脳に送り込むことで、彼女の脳内にあるテンプレートを逸脱した楽曲である「リビングデッド」を上書き(洗脳)していく。

 “再教育”は苛烈を極めるものになっており、拘束椅子、経口投薬、注射などあらゆる手段で女性を責め続ける。女性は耐えきれず、嘔吐、失禁するなど、凄惨な姿を晒す。

 さらに、ヘッドギアから送り込まれるVR映像として、3000m以上のバリケードテープで縛り上げられた女性の様子が、映し出される。洗脳の進行度合いに応じて、徐々にがんじがらめになっていく女性は、最後にはミイラのように全身を縛られ、洗脳が完了する。

 映像では、女性の洗脳シーンだけではなく、秋田ひろむ本人が“再教育“に抵抗しながら歌う様子も描かれている。

ニュース提供:ソニー・ミュージックレーベルズ