『熱闘甲子園』テーマソング「虹」が完成&新ビジュアルも解禁!

 『2017ABC夏の高校野球応援ソング/熱闘甲子園テーマソング』を担当する、シンガー・ソングライターの高橋優が、全国各地を巡る“曲作りの旅”を経て、楽曲を完成させた。試合に臨む球児たちの姿を見て浮かんだという、<虹を待つな、虹になれ>という言葉をテーマに、球児や応援する人だけでなく、夢に向かっている全ての人の背中を押すような曲となっている。
 
 高橋優が「夢をかなえることを、前向きに受け取ってもらえる曲」という「虹」。『熱闘甲子園』をはじめ、『ABC高校野球中継』、『速報!甲子園への道』、その他関連番組で使用され、球児や彼らを支える人々の姿を力強く、温かく彩る。また、甲子園で歌う高橋優の映像と、高校球児たちの映像を合わせたVTRを作成、ABCの特設サイトで公開。球児たちに歌でエールを送る姿をぜひご覧あれ。
 
 なお、7月26日に発売となるシングルの収録曲は「虹」「シンプル」の両A面に続き、「白米の味」というコール&レスポンスが楽しみなロックナンバー、そして今回で5作目となる音楽プロデューサー亀田誠治とのユニット“メガネツインズ”では「Fitting」というメガネツインズとしてはこれまでにない世界観を作り上げた作品が収録される。
 
 また、シングル「虹/シンプル」のビジュアルも公開となった。今回、両A面シングルということで、それぞれの楽曲のジャケットが、高橋優とこれまで交流のあったクリエーターとタッグを組んで制作された。まず、「虹」は2015年に行った高橋優 5th ANNIVERSARY LIVE TOUR「笑う約束」でパフォーマンスした「おかえり」のビジョン映像を制作したサンドアートパフォーマンス集団SILTと再びタッグを組み、通常盤と期間生産限定盤それぞれにサンドアートによる高橋優の肖像画が描かれている。
 
 7日間に及ぶスケッチ作業と、14時間に及ぶサンドアート作業により完成したもので、今回使用された土と砂は、高橋の地元秋田県横手市の野球場、グリーンスタジアムよこて のものを使用。この場所は高橋にとって、昨年初めて開催した主催音楽フェス“秋田CARAVAN MUSIC FES2016”を2日間行った場所、また、秋田の高校球児たちが甲子園に向け熱戦を繰り広げている場所ということもあり、今回、この場所の土と砂が実際に使われたという。
 
 そして、ジャケット表4を飾る「シンプル」は、その“秋田CARAVAN MUSIC FES2016”のステージのセンター後方に掲げられたバックドロップに毛筆文字を書いた、秋田の毛筆デザイナー佐藤佳奈さんが「シンプル」を実際に聴いて書き下ろした作品となっている。さらに今年も秋田音楽フェスを記念して発売されることになった“秋田CARAVAN MUSIC FES2017盤”のグッズ正式名とビジュアルも発表、名前は「高橋なまはげスタジアム・クッション」で、クッションにはフェスカラーのブルーに染まった高橋優なまはげがドーンと描かれたグッズになっている。フェスやライブの必需品になりそうな逸品だ!

<高橋優コメント>

― タイトルの「虹」にどんな思いを込めましたか?

「虹」という存在は見るのが貴重だったり、見られたら「ラッキー!」と思ったりしますよね。今回、「曲作りの旅」で野球をしている球児を見た時に、あの人たちは「ラッキー」を待っているのではなくて、あの人たち自身がそういう存在になっている気がしたんですね。ファインプレーがあったり、逆に悔しくて泣いている選手がいたり、その様がもう虹よりも価値のある景色だと感じました。そこから「虹を待つな、虹になれ」という言葉がテーマになったので、タイトルにしました。

― 「高校野球」というテーマで曲を作るにあたって、特に意識したこと、曲作りと違った点、苦労したことはありますか?

苦労した点は、これまで「さあ、曲作りをしてください」と言われて曲作りをしたことがなかったんですね。自分一人で、密室の中での曲作りしかしたことがなかったので、「さあ、これから高橋さんが曲を書きます!」というハードルをあげられながら曲を作るのが、一番大変でした(笑)。
でも、実際に試合をされている球児たちの背中を見ていたら、そういうちょっとだけ感じていたプレッシャーなんかはどうでもよく思えました。球児たちのかっこいい瞬間は、誰も見逃さないんですけど、かっこ悪い瞬間も結構、試合中にはたくさんあって。思っていたのと違う方向にボールがバウンドして、キャッチできなかったり、トンネルしてしまったり、そういうミスをしてしまう瞬間…それらを見て、スポットライトを浴びている、たった一人のスーパースターの曲ではなく、泥に塗れていたり、試合に勝てなかったり、でも勝ちに憧れて、諦めないで練習していたり、そういう人たちへの曲を作りたいと意識しました。

― 「曲作りの旅」をしてみて気付いたこと、感じたことはどんなことですか?

全国各地で試合を拝見させてもらったんですけど、土地によって応援の仕方が微妙に違ったり、ヤジを飛ばす地域と、飛ばさない地域があったり。僕の地元の横手市でも試合を見させてもらったんですけど、結構静かなんですよね。「あ、いま応援していいシーンになったみたい」っていうのを伺ってから立ち上がって、「せーの!」で応援するような感じでした。でも、関西に来るとそういうの関係なく、「おーい、なんだ今のー!」とか(笑)。そういう人間性や土地柄も出るんだな、とすごく楽しかったです。
あと、テレビで観戦していると、音楽が流れたり実況があったりするので、どこが見所で、何がすごいプレーなのかがわかりやすいじゃないですか。でも球場では自分の視点で見られるので、僕は結構、お客さんの顔を見ながら試合を見ることが多かったんですね。「この人は貴重な休日のお昼に、どんな思いで球場まで見に来ているんだろう」というのを想像しながら見ていると、発見があって楽しかったです。

― 「曲作りの旅」で体験したことは、どんなふうに詞や曲に反映されていますか?

高校野球を熱心に見ている人たちって、ファンはもちろんたくさんいると思うんですが、元高校球児とか、一回野球をやっていた人が30歳台、40歳台になっても、そこに夢を追いかけたり、奇跡の瞬間や感動、自分の思い出、そういう何かを見つけに来ているように見えたんですね。白髪交じりの、僕より大先輩の方が試合を見ていて、「なにやってんだー!」とかヤジを飛ばしているのを見て、この人の人生のピークは高校時代だったのかな、とか、想い出の中に今も生きている人もいるんじゃないかなと。でも、そういうふうに高校野球を見ている人たちにも、「いま俺、一番ピークだ!」とか「今が一番楽しい」、「明日、俺のピークがやってくる」と思いながら生きてほしい。そういう気持ちが生まれてきたんですよね。
グラウンドに立っている人たちは、言われなくても「虹を待つな、虹になれ」を体現していると思うんです。でも、それを見ている一人ひとりや、負けてそこに立てなかった子たちも、明日の主役を目指して、いまこの瞬間も、「人生のピークを自分で掴みに行くことができる」ということを曲にしたいなと思いました。

― 具体的な野球に関わる言葉が、あまり歌詞に入っていないのは?

例えば「グラウンドっていう言葉を入れて欲しいです」と希望は言われたんですけど(笑)。僕は高校時代は陸上部だったので、陸上のグラウンドで走っていたんですけど、グラウンドに向かっている人や、そこから旅立った人たち、グラウンドにいない人たちにも耳を傾けてもらえる曲にしたかったんですよね。

― 高校球児をはじめ、この曲を耳にする視聴者に向けて、メッセージをお願いします。

今回、こういった貴重な機会をいただいて、高校球児の皆さんへのメッセージになるような楽曲になればと思っていたんですけど、高校球児だった皆さん、それを応援したことがある皆さん、「高校野球ってあついよねー」と傍から見ている方々…僕は実は最初はそういう人だったんですが、そういう人たちにも、なにかを待ったり、何かに頼ったりするんじゃなくて、自分の足で自分の好きな方に歩いていけるし、自分の手で自分の欲しいものを掴みとることができる、という…端的に言えば「夢をかなえる」ということなんですが、「夢をかなえる」ということについて、前向きに受け取ってもらえるような楽曲になっていればいいなと思います。ぜひ、聴いていただけたら嬉しいです。

ニュース提供:ワーナーミュージック・ジャパン