9カ月114本に及ぶ弾き語りツアー終了&ドキュメンタリー放送決定!

 住友生命『1UP』CMソングとしてお茶の間でも人気の「よー、そこの若いの」が、じわりじわりとCD、音楽配信でロングヒット。新曲「それじゃただの大人だろ」もグリコ『GABA』WEBムービーCMソングに使用され、さらには10月14日公開の話題映画『永い言い訳』にも出演と、ネクストブレイクの兆し高まる“竹原ピストル”。歌手に俳優にと精力的に活動する竹原ピストルが、約9か月合計114本となる全国弾き語りツアー「youth」のファイナルを東京キネマ倶楽部で行った。

 今ツアーは「よー、そこの若いの」も収録されている、2ndアルバム『youth』をひっさげたギター一本の弾き語りツアー。今年1月15日の下北沢440からスタートし、四国・中国・九州・関西・東海・北関東・信越北陸・東北・北海道・沖縄、そして10月8、9日の東京キネマ倶楽部で全国47都道府県114本に及ぶロングツアーの千秋楽を向かえた。

 楽日である9日も、いつもと変わらないギター2本が置いてあるシンプルなステージ。開演を待つ満員の観客の前に現れたのも、タオルを頭に巻き、Tシャツにジーンズ、靴はアディダスといつもと変わらないスタイルの竹原ピストル。100本を超える戦いを繰り広げてきたからこその変わらないスタンスに、会場は割れんばかりの拍手で主役をむかえた。

 「オールドルーキー」「カモメ」「LIVE IN和歌山」とライブで定評のある、強い言葉が胸にくる楽曲からスタートしたこの日のライブ。冒頭からお客さんをしっかり引き込んだ竹原が「今日は必要以上に長くやります。今から最終電車気にしておいてください。」と客席を和ませつつライブは進んだ。このツアーで岩手に行った際に「40歳を前にした心境からできた」と言う新曲「Forever Young」はこれからの竹原の新しい代表曲となる可能性を感じさせた。

 ライブの中盤は「よー、そこの若いの」「それじゃただの大人だろ」とCMでもお馴染みの2曲や、お客さんの温かい手拍子が会場を大いに盛り上げた。終盤の「例えばヒロ、お前がそうだったように」は、キネマ倶楽部の全てがピンスポットの当たる竹原に吸い込まれたかのような圧巻のステージだった。
 
 中島みゆきの名曲「ファイト!」のカバー、そして映画「永い言い訳」の撮影時の思いを熱く静かに語った後に歌った「たった二種類の金魚鉢」、冒頭のMCの答え合わせにもなったラスト曲「最終電車は次の街へ、そしてまた次の街へ」と、怒涛の勢いで、しかしじっくり聞かせた竹原ピストルの真骨頂なステージを魅せた。アンコールは、尊敬する先輩ギタリストのサトウヨウスケを向かえ3曲を披露。最後に「ドサ回り数え歌」で114本のドサ回りのファイナルとした。

 この日、今回の全国弾き語りツアーや映画撮影と、竹原ピストルに密着、迫りに迫ったドキュメント番組の放送も発表された。2016年10月30日(日) 22:00〜 オンエアのNHK BSプレミアム「ネクストブレイカー 竹原ピストル」がそれだ。千秋楽のライブの模様も収録されるとのこと。さらに12月にはバンドツアー竹原ピストル LIVE“BEST BOUT + youth”の開催も決定している。俳優業での映画「永い言い訳」への出演、数々のCMソングへの起用と、さらに勢いを増すこれからの竹原ピストルの活動に期待したい。