『あの歌詞って実は…』というエピソード、ご存知ですか?

 1月28日は「い(1)つ(2)わ(8)」の語呂合わせから、「逸話の日」と呼ばれています。世の中にあまり知られていない逸話を語り合う日だそうな。そもそも“逸話”とはその人やその物事の隠れた一面・エピソードなどがわかるものです。そして、“歌詞”にも「実はこういう意味なのではないか…?」と一部のリスナーの中でまことしやかに囁かれる逸話のようなものがいくつか存在するのです。それは逸話…ではなく、ただの噂や都市伝説に過ぎないのかもしれませんが、本日のニュースでいくつかご紹介したいと思います。

 たとえば有名なものですと、アニメ『サザエさん』の「サザエさん一家」という楽曲。実は、この曲の1番は、「二階の窓を 開けたらね 朝の光が 差しこんだ とても素敵な とても素敵な日曜日」というフレーズではじまるのですが、サザエさんの家にはたしか2階はありませんよね…。その設定の矛盾を避けるために、アニメでは2番の歌詞が使用されているそうなんです。

“冷えた僕の手が君の首すじに
咬みついてはじけた朝
永遠に続くような 掟に飽きたら
シャツを着替えて出かけよう

君の青い車で海へ行こう
おいてきた何かを見に行こう
もう何も恐れないよ
そして輪廻の果てへ飛び下りよう
終わりなき夢に落ちて行こう
今 変わっていくよ”
『青い車』/スピッツ

“処でこんな情景をどう思われますか?
差し詰め勝手気儘な嘘を云いました
態とらしい空の色も全部疎ましくて
だから右手に強く握る光など既に見えない…

「もう 何も要りません。」”
『愛妻家の朝食』/椎名林檎

 この2曲は、<意味がわかると怖い歌詞>としてよく名前が挙がります。前者のスピッツ「青い車」は、彼女を殺した男が、彼女の車で心中に行く話という説が。後者の椎名林檎「愛妻家の朝食」は、妻が浮気をした夫を殺してしまう歌という解釈があるんだとか。また、ユニコーン「エレジー」やCocco「My Dear Pig」、ユーミン「時のないホテル」なども怖い歌詞シリーズで目にする楽曲なので、気になる方はチェックしてみてください。

“世界はこんな色をしてたのか
さよならとやっぱり言われたのか
久しぶりにベランダに出て空を見たよ
吐いた息がこぼれ落ちて足下を転がる
世界はこんな色をしてたのかあやうく忘れてしまいそうだった
久しぶりにあなたの優しいその目を
思い出して涙がこぼれて足下に落ちる”
「透明ドロップ」/aiko

 この曲は、2014年にaikoがリリースしたアルバム『泡のような愛だった』に収録されています。aikoといえば、以前、星野源との交際が噂されていましたが、昨年、二階堂ふみとの熱愛が報道されたため「星野源とaikoはすでに別れていた?」と話題になっておりました。そして、aikoは「歌詞のほとんどが実体験」と語っていることから、これは星野さんとの別れを歌ったのでは?と注目を浴びたのです。尚、この曲には歌詞カードには記載されていませんが、歌のラストで「あぁ、仕事だって嘘ついたね、あぁ、あのとき手を繋いだよね」と歌っており、これは隠されたメッセージなのでは?という声も…。

 最近では、ゲスの極み乙女。の新曲「両成敗でいいじゃない」の歌詞がスキャンダルと絡めて注目を浴びており、アーティストとその私生活はなにかと絡めて解釈されますよね。でもそれもまた、面白い歌詞の楽しみ方のひとつなのかもしれません。実は怖い歌詞、実はあの人のことを歌っているのでは?という歌詞、是非、探してみてください!