賛否両論を巻き起こしている「I'm proud」カヴァー曲の配信が好調!

 May J.が、96年の華原朋美の大ヒット曲をカヴァーした「I'm proud」がレコチョクで着うた(R)先行配信を開始し、クラブサイトで3位と好調だ。しかし、配信前からこの「I'm proud」のカヴァーに対しネット上では賛否両論の意見が飛び交い、その動向が注目を集めていた。

 話題が持ち上がったのは先週末、May J.版「I'm proud」のMUSIC VIDEOがYouTubeに公開されたのが発端で、公開直後から華原朋美の原曲を支持するリスナーから『原曲しらない世代が聞いてこの人いい歌を歌ってるなんて思われるのやだなー。』というカヴァーが原曲より支持されることへの不安の声や、『I'm proudはうまく歌えようが朋のもの』という華原朋美の存在を崇拝する意見が噴出した。

 それに対して、新たな解釈のMay J.カヴァーを支持するリスナーからは『カッコいいR&Bアレンジで、原曲をオシャレに調理したハイクオリティなカヴァーだ!!』という音楽的に評価した声、『アレンジも変にいじってないし、わりと原曲通りに歌ってて好感触。』という、原曲へのリスペクトも感じられるということで好意的な反応を示す書き込みも見られ、その話題に関心を持ったネットユーザーがYouTubeへ試聴に集まる形で、May J.版「I'm proud」のMUSIC VIDEO 動画再生数は、公開からわずか3日間で約10,000回再生を記録している。

 このような賛否両論意見があることに対してMay J.は「I'm proud」をカヴァーしようと考えた理由をこう語る。

 「今回カヴァーをさせて戴こうと考えた理由は3つあります。1つ目の理由に、4月に国連のチャリティーイベントで小室さんと一緒にステージに立って書き下ろし曲を歌わせて戴いたんです。実は洋楽ばかり聴いて育った私はそれまで小室さんの楽曲をちゃんと聴いたことがなかったんですがこれがきっかけで小室さんのプロデュースされた楽曲を聴かせて戴くようになったんです。

2つ目の理由ですが、8月から私は “プライドの仮面を外し自分をさらけ出すこと”をテーマに自分で作詞した曲の配信を3ヵ月連続で行なったのですが、その流れで来年にリリースするアルバムのコンセプトのひとつに「プライド」というキーワードが加わったことです。

3つ目に、私は毎回アルバムにカヴァー曲を収録しているのですが、その選曲を考えている時に「I'm proud」を改めて聴いて、自分が次のアルバムで表現したいことと「I'm proud」の歌詞のテーマがマッチしていたので“絶対歌ってみたい!!”と思い、小室さんに直接ご相談したんです。ダメもとでの相談でしたが、小室さんは「ありがとう」とまで言ってくださって、もうMay J.らしいカヴァーにしないとって必死に向き合いました。」

 いまだ、賛否両論を呼んでいるMay J.版「I'm proud」だが、オリジナルを知らない世代にどう響くのか、そしてオリジナルのファンの心をつかむことが出来るのか、引き続きその動向に注目だ。