愛と誠

黄昏ぞ わたしを照らすなら
心も素直に染めておくれ
いつの日か 名も無き小舟のように
たゆたふ情けを打ち明けてみたい

目の前に現る 覚悟の島へ
共にゆけばいま 後ろのしぶきが遠くなった

優しくなれぬよと声が漏れたら
この世で一人だけ 誠を預けようか
優しい明日が来る
遙か彼方のまぼろし追いかけて
辿り着いた風の向こうに 熱い風の向こうに

篝火(かがりび)を なだめる夜鳴き雲
まだ見ぬ大地を呼んでおくれ
いつの日も 誓いを形見にもって
うつろふ姿を焼き付けていたい

蒼き星探せば 新たな道が
共にゆこういま 続きは誰に捧ぐ遠きみらい

愛しさおぼえても罪は知らない
この世を歩くには 光をみつけようか
愛しい者が居る
側に近くにぬくもり感じても
眠りながら彷徨ういのち

手を離しても 汗も温度も
伝わる物思う 伝える美事に

優しくなれぬよと声が漏れたら
この世で一人だけ 誠を預けようか
愛しさおぼえても罪は知らない
この世に明日が来る
辿り着いた風の向こうに 熱い風の向こうに
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