もういいかい

もしも君が先に
旅立ったとしたら
多分 僕は途方に暮れ
何も手につかない

おかしなことを言うと
怒られそうだけれど
たまに考えるんだ
これからのこと

さよならなんかじゃなくて
隠れんぼ
そう思えたら シメたもの
だからきっと僕はこう言う
「もういいかい」

長い月日 君と
共に歩んできて
家の中のことはすべて
君に任せていた

靴下の在り処(か)さえ
ちゃんと知らないままで
それにしては感謝が
足りなかったね

君の居ない毎日は
隠れんぼ
生きてる意味が探せない
星を見上げ 一人呟く
「もういいかい」

「もういいかい」
×