涙唱

ひとり海鳴り 聞いている
寄せくるしぶきに 濡れながら
愛しお前のおもかげに
男泣きする時もある
おまえに燃やした情熱を
凍てつく海に 流したら
生きて 生きてみようか
もう一度

冷やで一ぱい 暖をとる
シベリヤおろしの その中で
ひとつ ふたつと悔いている
後の祭りと知りながら
おまえに燃やした情熱を
凍てつく海に 流したら
生きて 生きてみようか
もう一度

北に生まれた 寒流も
赤道めざして 旅してる
いくじなしねと叱る声
返す言葉もないままに
おまえに燃やした情熱を
凍てつく海に 流したら
生きて 生きてみようか
もう一度
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