千本千女の刃毬唄

あどけなさは童女の 手毬に込めた挨拶
銀の糸から辿る惨き日々

死に至る夢を持ち 諦めかけた魂
金を飲んでもいざ耀けぬかな

ひとつひとをあやめ
見誤い嵐の如く狂える旨

まだ遠い なお遠い
永遠は永久(とこしえ)に届かない場所

阿修羅 修羅の住む夜風
断ち切る瞬間を
花手向ける地の蔭に千の墓標

しどけなさを欠いても 竹が撓(しな)るよ閨(ねや)にて
白の装束着けて冥府へと

死に至る熱情で 燃やし尽くせ俗の美酒
黒き姿を待て霧満つる宵

ひとつひとをあやめ
ひとつひとをまもり
何方(どちら)にも正義はあると
嗚呼呟く
ひとつひとのために
ひとつひとのみちを
見誤い嵐の如く狂える旨

ただ燃ゆる なぜ燃ゆる
報われぬ命

波羅尼陀那(はらにだな) 波羅尼陀那
永遠は永久(とこしえ)と気付かない場所

阿修羅 修羅の住む夜風
断ち切る瞬間を
知る者とは刃重ねて
我が胸 我が罪を其の手で斬り給え
花手向ける地の蔭に千の墓標
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