道草

まっすぐに張った糸が あの日僕は好きだった
岩に似て 強いものが あの日僕にあるように
恋さえも人の弱さ 許せないごまかしなんだと
肩はって人を責めても 実りない日々のからまわり
じっと目を閉じ 今 じっと目を閉じ
心の中で琥珀にかすむ思い出たどれば
浮かんでくるのは 不思議と道草
数々の寄り道 まわり道

真実を背負うことが あの日僕は好きだった
この世には他に意味が あの日僕に無いように
どんなにか闇を行こうと 果てない深さの極みに
あこがれを守り袋に はりつめた日々のからまわり
じっと目を閉じ 今 じっと目を閉じ
あの気まぐれとそのたわむれと またあやまちさえ
許しも乞わずに 手を振る道草
数々の寄り道 まわり道
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