夏の終わりの午後

夏の終わりの午後 波音が溶けて
ブルーグレイの風 寂しさを運ぶ

眠らせた記憶
また 幻影(まぼろし)を連れて よぎる

あの日 ほどけてゆく愛を
言葉失くして 見送った
ひとり 心 途切れたまま
漂うように 想ってる
今もまだ

遠く流されてく さまよいの果てに
愛しさのさざ波 胸に満ちてくる

置き忘れたもの
まだ 深い海の底 光る

あの日 ほどけてゆく愛を
言葉失くして 見送った
ひとり 心 途切れたまま
漂うように 想ってる
君だけを

あの日 君と見つめ合った
輝いた夏 抱きしめて
きっと 移ろう季節(とき)の中
痛みもいつか 消えるだろう
虹のように...
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