みれん舟

水の流れに 灯りの帯が
ゆれて哀しい 日暮れ川
あなた背中を 向けないで
追えば私の 罪になる
うしろ髪ひく みれん舟

屋形船さえ 渡れるものを
渡り切れない 向こう岸
夢でいいから 添い寝して
せめてわがまま 叶うなら
ひとり淋しい みれん舟

そばにあなたが いてくれたから
寒くなかった 雨の日も
絆むすんだ はずなのに
何故にしあわせ 散り急ぐ
ついて行きたい みれん舟
×