雪の慕情

雪がふる 雪がふる 音もなく
しんしんしんと ふりつもる
君の白い 衿あしのように
追いつめられた 旅路の闇に
恋の涙の 凍った雪が
しんとふる 雪がふる 僕のこころに
しんしんしんと ふりつもる

雪がふる 雪がふる 音もなく
しんしんしんと ふりつもる
君のせつない ほほえみ映して
山の出湯の ガラスの窓は
北の吹雪が 描(か)く色模様
しんとふる 雪がふる 吐息のように
しんしんしんと ふりつもる

君の淋しい 後れ毛に誓う
つめたい道も 灯(ともしび)だいて
想い遂げよう 恋に生きよう
しんとふる 雪がふる 二人の夢に
しんしんしんと ふりつもる
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