華観月

水の鏡を 朱に染める
沈む夕陽の 紅い帯
燃える心が あなたに走る
おもいでばかり 巻きつけて
咲かせて 咲かせて そばにきて
思い届ける 術もない
咲かせて 咲かせて 胸が泣く
あなた 恋しい 華観月

せめてひと言 耳元で
好きと云わせて くれますか
雲の切れ間を 横切る月を
くちびる噛んで みるばかり
焦がれて 焦がれて 待ちわびて
耐えることだけ 上手くなる
焦がれて 焦がれて 淋しくて
窓をあければ 華観月

咲かせて 咲かせて そばにきて
思い届ける 術もない
咲かせて 咲かせて 胸が泣く
あなた 恋しい 華観月
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