見返り橋まで

宿からつづく 山つつじ
私のこころを 映して燃えて
今朝の別れを 切ながる
添えぬふたりと わかっていても
夢を見ました 寄り添いながら
見返り橋まで 送らせて

大きな杉を 巻いて咲く
山藤みたいに あなたの胸に
ついてゆきたい どこまでも
今度いつまた 逢えるのですか
それもかなわぬ 恋ですか
見返り橋まで 抱きしめて

河原に光る なごり雪
いつかは消えゆく 宿命(さだめ)の雪を
ずっとみつめる ふたりです
何度何度も 振りむく人は
きっともう一度 出逢えるという
見返り橋まで 送らせて
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