どうしようもない僕に天使が降りてきた

勢い良くしまったドアで
舞いあがった枕の羽根
今夜はついに彼女を
怒らせてしまった
昔の恋人のくれた
めざまし時計を
何度言われてもずっと
使ったのが気にいらない

飛び出した彼女の手の中で
チクタク まるで時限爆弾
近くの空き地に違いない
今すぐ 追いかけよう

走る君の髪で シャツで
揺れるたくさんの白い羽根
いっぱい道路に落ちてる
「本当は探してほしい」
走る僕の髪で シャツで
揺れるたくさんの白い羽根
君はきっと どうしようもない
僕に降りてきた天使

付き合ってもうすぐ1年で
ずいぶん仲良くなったから
キスしたって 抱きしめたって
挨拶みたいに思っていた
やっぱり空き地で見つけた
君はなんだか他人みたいに
僕におじぎをしてみせた
「愛を勘違いしないでください」って

君が両手をそらに上げて
目覚まし時計は飛んでいった
まるで誰かを見送るように
そっと微笑んで

まだ君の髪で シャツで
揺れるたくさんの白い羽根
壊れた目覚ましよりもっと
痛かった君の気持ち
時々天使は僕らに
悪戯をして教えるよ
誰かを愛するためには
もっと努力が必要

まだ君の髪で シャツで
揺れるたくさんの白い羽根
壊れた目覚ましよりもっと
痛かった君の気持ち
まだ僕の髪で シャツで
揺れるたくさんの白い羽根
君はきっと どうしようもない
僕に降りてきた天使

帰ったら部屋の掃除は
僕が全部やるから

一緒に帰ろう
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