なんか一丁やったろかい

一ツ ひとりで故郷(くに)を出て
二ツ 踏まれて蹴飛ばされ
三ツ みんなは泥つきの
ジャガイモみたいと 指をさす
今は名もない 男だけれど
なんか一丁 やったろかい
なんか一丁 やったろかい

四ツ 弱音は吐かないで
五ツ 一歩を踏みだせば
六ツ 無情のこの都会(まち)に
あしたの希望が 見えてくる
吹けば飛ぶよな 男だけれど
なんか一丁 やったろかい
なんか一丁 やったろかい

七ツ 泣き顔見せるなよ
八ツ やるぞの心意気
右か左か 迷ったら
自分が信じる 道をゆく
何処にでもいる 男だけれど
なんか一丁 やったろかい
なんか一丁 やったろかい

男一匹 かぞえ唄
思い通りにゃ ならないが
九ツ この世は夢舞台
十でとうとう 花咲かす
ちょいとおくれの 男だけれど
なんか一丁 やったろかい
なんか一丁 やったろかい
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