裏町雨情(しぐれ)

風に追われて どこへ行く
恋の裏町 通り雨
慕(おも)い重ねて 飲む酒に
雨のしずくが 似合うのか
それとも未練を 流すのか
尽きぬ思いも ああ
しみじみと

消えぬ面影 ひきよせて
雨の向うの 人慕(おも)う
酒に任せて 酔うほどに
なみだ語りの ひとりごと
誰に聞かそか あの人か
雨によりそう ああ
酒のかげ

ひとりぼっちに 馴れなよと
露地のあかりが 飲む酒が
恋にふる雨 背に肩に
偲ぶこころの トレモロは
誰が弾くやら 偲ぶやら
罪な雨だね ああ
未練だね
×